よんがた‐アレルギー【Ⅳ型アレルギー】
読み方:よんがたあれるぎー
IV型アレルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 14:50 UTC 版)
抗原と特異的に反応する感作T細胞によって起こる。抗原と反応した感作T細胞から、マクロファージを活性化する因子などの様々な生理活性物質が遊離し、周囲の組織傷害を起こす。薬物アレルギー、金属アレルギーなどがある。他のアレルギー反応がすべて液性免疫であるのに対し、IV型アレルギーだけは細胞性免疫がかかわり、リンパ球の集簇(しゅうそう、むらがってあつまること)・増殖・活性化などに時間が掛かるため、遅延型過敏症と呼ばれる。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などがある。この種のアレルギーの皮内反応は、24~48時間後、発赤、硬結となって現れる。 代表的な疾患としては接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」は「アレルギー性接触皮膚炎」の一種である。)ツベルクリン反応、移植免疫、金属アレルギー、腫瘍免疫、シェーグレン症候群、感染アレルギー、薬剤性肺炎、ギラン・バレー症候群があげられる。 近年、免疫学の進歩により細胞性免疫によるIV型アレルギーも責任免疫細胞によって細分類されることがある。しかし細分類してもマネジメントは変化しない。 IVa型 Th1細胞とマクロファージによる反応であり、ツベルクリン反応、接触性皮膚炎がこれに含まれる。 IVb型 Th2細胞と好酸球による反応であり、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蛋白誘発性腸炎が含まれる。 IVc型 CD8+T細胞による反応であり、接触性皮膚炎が含まれる。 IVd型 T細胞と好中球による反応であり、ベーチェット病などが含まれる。
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