IEEE802.3af
LANケーブルを利用した給電技術でPoE(Power over Ethernet)ともよばれる。信号用の1-2、3-6ペアをそのまま利用するAlternative Aと信号伝送に用いない線を利用するAlternative Bの2方式がある。給電側のPoEスイッチなどの機器をPSE(Power Sourcing Equipment) 、受電側のIP電話などの機器を PD (Power Device) と呼ぶ。PDには36V~57Vまでの直流電圧が提供でき、また、最大電流はClassによって分類されている。機器を直接接続するエンドポイント型のほかPoEアダプタを使って信号と電源を分離するミッドスパン型も利用できる。
PoE
読み方:ピーオーイー
別名:パワー・オーバ・イーサネット,パワーオーバーイーサネット
【英】IEEE802.3af
PoEとは、Ethernetで使用するLANケーブルで電力を供給する技術のことである。
PoEに対応したネットワーク機器は、電源を受ける側の機器(受電)と、電源を送る側の機器(給電)とに分けられる。
受電に対応したネットワーク機器は、給電に対応したネットワーク機器とLANケーブルで接続するだけで電源が供給されるため、電源コンセントがない場所でも設置できる。ちなみに、最大15.4Wの電力を、合計100m以内のLANケーブルで供給できる。
無線LANのアクセスポイントやネットワークカメラなど、壁面や天井などに設置することが多いネットワーク機器では、電源コンセントの確保が課題となる。このような機器でPoEを使用すると、電源コンセントが不要となり、LANケーブルだけで接続できるため、柔軟な設置が可能になる。
なお、PoEの仕様についてはIEEE802.3afで規定されている。
参照リンク
イントロダクション - PoE - Cisco Systems - (Cisco Systems)
Ethernet: | ネットワークループ ネットワークトポロジー ノンインテリジェントスイッチ PoE RJ-45 リピータハブ リンクアグリゲーション |
Power over Ethernet
(IEEE802.3af から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 02:24 UTC 版)
Power over Ethernet (PoE) は、イーサネットの配線で利用されるツイストペアケーブルを通じてデータと電力を同時に供給する技術。
- ^ CIAJ「雷過電圧に対する通信機器の保護ガイドライン CES-0040-2」
- ^ a b 日経クロステック(xTECH). “LANケーブルで給電するPoEを入れたら通信障害が、犯人は心線内の「あの金属」に”. 日経クロステック(xTECH). 2021年1月19日閲覧。
- ^ a b www.blackbox.co.jp, Black Box Network Services, Inc. “8103 - PoE に最適なケーブルを選択するには |Black Box”. Black Box. 2021年1月19日閲覧。
- ^ “テーブルタップ・延長コード「2.束ねたコードの発火1」”. NITE. 2021年1月19日閲覧。
- ^ a b IEEE 802.3at-2009 Table 33-11
- ^ a b IEEE 802.3at-2009 Table 33-18
- ^ a b c IEEE 802.3bt Table 145-1
- ^ a b IEEE 802.3at-2009 Table 33-1
- ^ IEEE 802.3at-2009, clause 33.1.1c
- ^ IEEE 802.3at-2009, table 33-18
- 1 Power over Ethernetとは
- 2 Power over Ethernetの概要
- 3 非標準規格の実装
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