IA型とは? わかりやすく解説

.Ia型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 04:09 UTC 版)

超新星」の記事における「.Ia型」の解説

I型の中で、爆発時の明るさとその持続時間が、いずれもIa型の数値くらべて小数点以下くらいしかないものを.Ia型(ドットいちエーがた)と呼ぶ。.Ia型超新星発生には、質量異なった白色矮星2個がお互いに相手周りを回る軌道描いていることが条件で、質量大きな主星炭素および酸素組成され質量小さな伴星ヘリウム主な物質として組成されている。主星重力影響伴星側から組成主成分であるヘリウム主星側へ少しずつ引き寄せられていき、やがて主星周囲蓄積して主星包み込むうになる数千万年経過すると、蓄積されヘリウム一定質量超え、非常に明るいが短時間終息する爆発起きる。このとき爆発起こすのは蓄積されヘリウムのみで、2個の白色矮星そのまま軌道維持し、再び同じ爆発サイクル繰り返す。 .Ia型超新星発見第1号SN 2002bj呼ばれる超新星である。爆発自体2002年確認されており、当初II型超新星分類されていたが、II型超新星で本来放出されるはずの物質確認されなかった。また、太陽100億倍という明るさ放ったのちに急速に光が衰え爆発から約20日後には不可視化になったという点が典型的なIa型とも異なった減光期間や化学組成などを分析した結果2007年提唱され新しタイプの.Ia型であるとされた。

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Ia型

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超新星」の記事における「Ia型」の解説

詳細は「Ia型超新星」を参照 I型中でも珪素吸収線見られるものをIa型と呼ぶ。楕円銀河渦状銀河不規則銀河といったあらゆる型の銀河出現するが、後述II型より少ない。連星系をなしている白色矮星相手恒星から降り積もったガスによりチャンドラセカール限界まで質量増加させ、ついには、自らの重力による収縮支えきれなくなる。この収縮によって、炭素酸素からなる中心核で、炭素核融合反応暴走し、大爆発起こすIa型超新星発生契機となる白色矮星チャンドラセカール限界定められ一定の質量となるため、ピーク時絶対等級がほぼ一定となり、見かけ上の明るさ測定することで超新星爆発起こった銀河までの距離を求めることができる。このように距離測定時の明るさ基準として使える天体標準光源と呼ぶ。Ia型超新星は非常に明るいため、宇宙論的距離まで使える標準光源として有用であり、宇宙モデル検証などでしばしば用いられる。ただし、最近ではSN 2011fePTF11kxのようなこれまで知られていないタイプ現象起こすIa型超新星発見されている。 2013年森浩二宮崎大学准教授などのグループは、エックス線観測衛星「すざく」による「1604年ケプラー超新星爆発残骸」の観測で、他の超新星比べて金属量が3倍あることを突き止めた金属量違い明るさ違い結びつく可能性があり、超新星爆発明るさ違い存在し宇宙の膨張速度計算影響する可能性がある。

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