Gentoo Linux
原則としてソースコードとして配布されるパッケージを、ユーザーが自分の環境に応じてコンパイルしながらインストールする「Portage」と呼ばれるパッケージ管理システムを採用したLinuxディストリビューション。Daniel Robbinsが開発し、コミュニティで開発と維持が行われている。名称の「Gentoo」はペンギンの一種であるジェンツーペンギン(Gentoo Penguin)からとったもの。
固定されたバージョンのバイナリパッケージの集合体が存在しないため、「メタディストリビューション」に分類されることもある。
Portageシステムでは、ディストリビューションの全体像である“Gentoo Portage Tree”の中から、ユーザーが自分の必要に応じてパッケージを選択し、“USEフラグ”によってコンパイル条件などを指定して、各自のシステム上の“Local Portage Tree”に追加する形をとる。パッケージのインストール時にコンパイル処理が必要なため、時間がかかるという欠点があるが、これは逆に、配布パッケージが自分の環境や使用目的に合わなかった場合に、ソースコードを再コンパイルをする手間がかからないという利点でもある。
関連URL
Gentoo Linux(http://www.gentoo.org)
Gentoo Linux Users Group Japan(http://www.gentoo.gr.jp)
Gentoo Linux
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Gentoo Linux(ジェンツー・リナックス[1][2][3])とは、Linuxディストリビューションの一つである。パッケージ管理システムに Portage を採用しており、プロプライエタリなソフトウェアも含んでいる。
- ^ 無償Linuxディストリビューション Linux.com(Linux Foundation)
- ^ Linuxディストリビューション OSS Japan
- ^ 「Linux」の他の読み方についてはこちらを参照
- ^ “Gentoo Linux - About Gentoo”. Gentoo.org (2007年9月17日). 2010年8月3日閲覧。
- ^ http://www.gentoo.org/main/ja/about.xml
- ^ “The secret origins of Google's Chrome OS”. ZDNet (2013年3月6日). 2017年10月8日閲覧。
- ^ http://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist1/index.html
- ^ http://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist2/index.html
- ^ https://www.ibm.com/developerworks/jp/linux/library/l-dist3/index.html
- ^ “Gentoo Linux - New release strategy to provide more current install media”. Gentoo.org (2008年9月22日). 2010年6月14日閲覧。
- ^ “Gentoo Linux - Ten Years Compiling: 1999 - 2009”. Gentoo.org (2009年10月4日). 2010年6月14日閲覧。
- ^ “Gentoo LiveDVD "Crispy Belgian Waffle", FOSDEM 2017 edition”. LWN.net (2017年2月15日). 2017年10月8日閲覧。
- ^ “Chromium OS Developer Guide”. 2015年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月29日閲覧。
- ^ “Chromium Project FAQ”. 2018年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月20日閲覧。
Gentoo Linux
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「パッケージ管理システム」の記事における「Gentoo Linux」の解説
Gentoo Linuxでは原則として、ソフトウェアをソースコードからコンパイルしてインストールするようになっている。そのため、最適化された効率的で高速なシステムを構築可能である。しかし、コンパイルするために多くの時間と演算処理を要する。 インストールするソフトウェア自体は公式のものかミラーサイトからダウンロードするため、Gentoo Linuxにおけるパッケージの本体部分は、インストール手順が書かれたBashスクリプトである。 Mozilla FirefoxやLibreOfficeなどはコンパイルに時間がかかるため、バイナリパッケージも用意されている。Adobe FlashやGoogle Chromeなどのプロプライエタリソフトウェアも、公式に配布されているバイナリファイルをダウンロードしてインストールすることが可能なようになっている。 Gentoo Linuxのパッケージ管理システムは当初はPortageのみであったが、現在では規格として標準化されているため、承認されたパッケージ管理システムが複数あり、そのいずれかを使用することになる。 Portage Gentoo Linuxのデフォルトのパッケージ管理システムである。プログラミング言語にはスクリプト言語であるPythonを採用して書かれている。FreeBSDのportsに着想を得て開発された。Gentoo Linuxの他にも、FreeBSDやmacOSにも移植されている。 Paludis Gentoo Linuxから派生したディストリビューションであるExherbo Linuxのパッケージ管理システムであり、Gentoo Linuxでも使用可能になっている。プログラミング言語には主にC++が用いられている。 pkgcore Portageと互換性が高くこれに代替しうる、より効率的なパッケージ管理システムを目指してつくられた。主にPythonで書かれている。
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