F-5 (戦闘機)とは? わかりやすく解説

F-5 (戦闘機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 06:33 UTC 版)

ノースロップ F-5


注釈

  1. ^ デルタ翼を採用すれば、翼幅荷重は大きくなっても、翼面積は大きくとれるので翼面荷重は小さくなり、こちらの場合は主に高速域での運動性が向上する。本機のような直線翼に近い主翼形式とは、一長一短である
  2. ^ 理論的にジェットエンジンは2乗3乗の法則に従って小型であるほど推力重量比が大きくなる。あるジェットエンジンを、同じ技術を用いたまま寸法比をそのままにサイズを2分の1にすると、開口部の面積が4分の1になる。つまり推力もおおよそ4分の1になる。一方で重量は8分の1になり、推力が4分の1で重量が8分の1なので、結果として推力重量比は2倍になる
  3. ^ F-5A/Bでは両主翼端に50ガロン増槽を装着することもできるが、F-5E/Fではミサイル発射レールが固定されている。
  4. ^ F-86の後継にあたる超音速ジェット戦闘機センチュリーシリーズの嚆矢として知られるF-100は性能面ではMiG-19に比肩したが、戦闘爆撃機としての性格が強かったため途上国向けとしては攻撃力過大で、かつチタニウムを多用したため性能の割に高価だった。 F-101は長距離侵攻戦闘機として開発された大型戦闘機、F-102およびその改良型のF-106は当時の高度な電子機器を搭載する要撃機F-104はマッハ2級の快速と先進的な武装を誇った高性能機、F-105は戦闘と爆撃を高いレベルで両立する万能機であり、どれも中小国・途上国向けとしては過剰性能・高価格・取扱困難であった。以上の理由から、これらの機体はNATO加盟国を筆頭とする先進国中進国以上の有力な同盟国への供与、あるいは性能的に陳腐化した後の中古機の輸出に限られていた。最新鋭のF-105F-106は機密度も高く、ある程度の実力を持った同盟国にすら輸出されなかった。ちなみに同時代のソ連も、高度な電子機器を持つ高性能機Su-9は自国のみで運用し、同盟国には供与しなかった
  5. ^ パキスタンにおいてもF-5Aが新型戦闘機の候補として挙げられたが、フランス製のミラージュIIIに敗北している。しかし、ミラージュIIIは廉価な戦闘機とは言えず、当時は追加購入が困難であったこと(後に中古機をオーストラリアレバノンから購入)から、より低コストでシンプルなミラージュ5J-6が導入される事となった
  6. ^ 英語のlittleには「少し」という意味と「小さい、可愛い」という2つの意味があり、そこからの誤訳である。本来の意図としては「少し虎」ではなく「小さな虎」であった。また、「少し」のローマ字表記(ヘボン式)は本来"Sukoshi"となる筈だが、"u"が抜けて"Skoshi tiger"となっている。Sukoshiのu音は、とくに標準日本語においては無声化されやすいため、日本語の母語話者以外には聴き取れない場合も多い
  7. ^ セミアクティブ式レーダー誘導ミサイルを装備できないという点はMiG-21も同様であり、かつレーダーの搭載方法から探知範囲が極めて小さいという欠点を抱えていた
  8. ^ 鮫の鼻先、の意。扁平な機首形状で、空気抵抗を減らし揚力を生む効果がある
  9. ^ ユーロファイター タイフーンが導入されるまでの間、スイスからリースして運用
  10. ^ 第三次印パ戦争時にリビアから数機を供与。リビア側はパイロットを派遣している。
  11. ^ ホー・チ・ミン作戦サイゴン陥落に伴い鹵獲した旧南ベトナム空軍機を運用。
  12. ^ 1982年にアメリカからのFMSでF-5E 10機とF-5F 2機を訓練課程や整備機材、兵装と共に11億ドルで導入した。2機のF-5Eを事故で失い、2019年時点で6機が稼働状態にある[6]
  13. ^ ベトナムから旧南ベトナム空軍のF-5Eを数機提供された。

出典

  1. ^ Fred Anderson (2016). Northrop: An Aeronautical History. Wipf and Stock. pp. 173-177. ISBN 978-1532603563 
  2. ^ a b c TaiwanAirPower.org - Northrop / STAe RF-5E Tigergazer
  3. ^ TaiwanAirPower.org - Northrop F-5E/F Tiger II
  4. ^ イラン、初の国産戦闘機「コウサル」公開 - AFP通信
  5. ^ イラン、「初の国産戦闘機」公開 国防への備えを誇示 - CNN
  6. ^ 「FMA F-5E/F TigerIIs メキシコ空軍唯一の戦闘機F-5E/FタイガーII」『航空ファン』通巻807号(2020年3月号)文林堂 P.30-33


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F-5戦闘機

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インデペンデンス・デイ」の記事における「F-5戦闘機」の解説

映画版ラストシーン複座B型もしくはF型登場戦闘シーンはなし。

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