コクタン エボニー
果物のカキのことは、よく知られていますが、コクタンと呼ばれている木材が、カキの仲間からの木材ということはあまり知られていないでしょう。事実、コクタンの取れる樹木を、結実期にみると、大分日本のカキとは違いますが、それでも立派な大きなカキをつけていることがあります。コクタンは、シタン、コクタン、タガヤサンで知られる唐木の代表的なものの一つです。今日では本コクタンと呼ばれる真黒な木材をみることは、非常に少なくなり、あるとすれば、小さな細工物になっているものが大部分でしょう。その真黒なものはD. ebenumのような樹種から採取されていますが、もうほとんど大木はなくなってしまっているでしょう。もっともエボニーというのは真黒なものが本来的なものでしたが入手し難いことと、どちらかというと、縞がある方が、現在では好まれるので、かえってかって低質のエボニーと考えられていた桃色の地に黒色の縞があるD.discolorのような木材の方が装飾的な用途に用いられているようです。エボニーはコクタンに対する英語と考えよいでしょう。この類の木材はアフリカ、熱帯アジア、ニューギニアなどに産します。 ■木材 |
けがき (毛柿)
ケガキ
(Diospyros discolor から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 15:32 UTC 版)
ケガキ(学名 : Diospyros discolor )とは、カキノキ科カキノキ属の常緑高木である。フィリピンのタカログ語ではカマゴン(Camagon)、マレーシアでは Buah mentega、Buah sakrat、インドネシアでは Bisbol、ベトナムでは Hong nhung、タイでは Marit、バングラデシュでは、Bilati gab、中国では台湾柿、台湾では毛柿、同じく台湾のパイワン族の言葉ではカマヤ、ヤミ族の言葉ではカマヨと呼ばれている。
- ^ a b The Plant List
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