ブルートレイン (日本)
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日本におけるブルートレイン(英語: Blue Train)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその後身のJRグループによって運行されていた、客車を使用した寝台列車を指す愛称である。ただし、これは「列車愛称」とは異なり、運行する車輛の色が青であったことを由来とする包括的な列車の通称である。ブルトレとも略称される。
注釈
- ^ 実際は藍色に近い、青15号。cf. 国鉄色#特急形車両の塗色。
- ^ なお、北海道向け(極寒地仕様)の10系座席車は生産されなかった。そのため、優等座席車両となる一等車→グリーン車にはスロ62形が使われた。
- ^ 急行「利尻」は当初、座席車のみ14系500番台が使用されていたが、1983年(昭和58年)4月25日から寝台車も14系500番台が使用されるようになった。1991年(平成3年)3月16日のダイヤ改正で座席車が気動車(キハ400形・480形)と寝台車が客車(14系500番台)の混結編成に変更された。
- ^ また1985年から1988年では「宗谷」「天北」において14系客車が用いられたことがある
- ^ 急行「まりも」は当初、座席車のみ14系500番台が使用されていたが、1983年(昭和58年)6月26日から寝台車も14系500番台が使用されるようになった。1993年(平成5年)3月18日のダイヤ改正で特急「おおぞら」に統合されて廃止となり、使用車両も座席車が気動車(キハ183系)と寝台車が客車(14系500番台)の混結編成に変更された。
- ^ 急行「大雪」は当初、座席車のみ14系500番台が使用されていたが、1983年(昭和58年)7月20日から寝台車も14系500番台が使用されるようになった。1992年(平成4年)3月14日のダイヤ改正で特急「オホーツク」に統合され、使用車両も座席車が気動車(キハ183系)と寝台車が客車(14系500番台)の混結編成に変更された。
- ^ 特急「月光」は1967年(昭和42年)10月1日のダイヤ改正で新大阪駅 - 博多駅間の寝台急行「海星」を昇格する形で、世界初となる電車寝台特急として新大阪駅発着で運行を開始。1972年(昭和47年)3月15日のダイヤ改正に伴い岡山駅発着となる。1975年(昭和50年)3月10日のダイヤ改正で廃止された。
- ^ 特急「きりしま」は1970年(昭和45年)3月15日のダイヤ改正で京都駅 - 西鹿児島駅間(東海道本線・山陽本線・鹿児島本線経由)の電車寝台特急列車として運行を開始。1975年(昭和50年)3月10日のダイヤ改正で「明星」に統合されて廃止された。
- ^ 特急「明星」は1968年(昭和43年)10月1日のダイヤ改正で新大阪駅 - 熊本駅間の夜行急行「ひのくに」を昇格する形で、電車寝台特急として運行を開始。ただし、1975年(昭和50年)3月10日のダイヤ改正で客車列車であった「あかつき」のうち鹿児島本線発着列車を統合。1982年(昭和57年)11月15日1982年11月15日国鉄ダイヤ改正までに583電車による「明星」は廃止された。
- ^ 1992年(平成4年)9月4日に出願(商願平4-171607)および先願権発生。1994年(平成6年)9月30日に商標登録(第3004434号)。2024年(平成36年)9月30日に存続期間満了予定。“登録番号 第3004434号「ブルートレイン」”. 商標出願・登録情報(簡易表示). 特許電子図書館 (J-PlatPat). 2019年2月26日閲覧。
- ^ もっとも、当時の日本企業では民間であっても知的財産権を管理する姿勢は一部を除いてほとんど見られず、鉄道グッズの商品化についても事業者への承認なく行われていたのが実情であった。
- ^ 1992年(平成4年)9月30日に出願(商願平4-291004)および先願権発生。1996年(平成8年)2月29日に商標登録(第3125407号)。2026年(平成38年)2月28日に存続期間満了予定。“商標登録番号 第3125407号「はやぶさ∞HAYABUSA」”. 商標出願・登録情報(簡易表示). 特許電子図書館 (J-PlatPat). 2019年2月26日閲覧。
- ^ 1992年(平成4年)9月30日に出願(商願平4-291005)および先願権発生。1996年(平成8年)2月29日に商標登録(第3125408号)。2026年(平成38年)2月28日に存続期間満了予定。“商標登録番号 第3125408号「富士∞FUJI」”. 商標出願・登録情報(簡易表示). 特許電子図書館 (J-PlatPat). 2019年2月26日閲覧。
- ^ 当時は国労・動労など労働組合の力が強く、あらゆる面において手のかかる面倒な作業を忌避する傾向が強かったことも一因であった。
- ^ 該当の学園の選手名もブルートレインの愛称であったが、中には583系使用の列車愛称(「金星」等)も混じっていた。
- ^ 国鉄時代の寝台列車で、「区分室」として運行された列車は存在するが、ナロネ20形・ナロネ22形車両で登場した1人用個室「ルーメット」以前に純粋に区分ごとでの販売はされていなかった。そのため、九州特急以外の個室寝台の連結は1972年に「あかつき」に短期間ながらA個室1人用寝台を備えた「ナロネ22形車両」が連結された事例があるのみであった(当時の編成図)。
- ^ 「北斗星」運行開始までの暫定運用で、その後、客車「ゆうづる」は「北斗星」登場と同時に廃止されている。
- ^ たとえば、運行に必要な車両を有する会社が起終点となるJR東日本・JR九州所属の車両であったにもかかわらず、運行時に必要な機関車のうち、東海道・山陽本線については、JR西日本が負担するなど、運行会社における受託の偏差が発生しており、それに対する乗務員・運転士などの養成が不十分であったことがある。また、運行区間の内、特に東海道本線についてはJR本州3社が管理するため、運行区間の割合で列車運行の売り上げを配分する方式を採ったことも、JR分社後での運行上の齟齬が発生する要因がないとは言い得なかった。
- ^ 東海道本線のうち、いわゆる日本海縦貫線とされる山科 - 大阪間を除く。
- ^ 「北陸」に使用された車両の一部は、フィリピン国鉄に譲渡され、南方線の夜行列車としてマニラ(トゥトゥバン駅) - ナガ駅間を運行している。
- ^ 一部の車両に簡易寝台が設けられているが、車両記号に寝台を表す「ネ」は使用されていない。
- ^ ただし、「出雲」は京都駅 - 米子駅間の運行経路が山陰本線(鳥取駅)経由だったのに対し、現在の「サンライズ出雲」は山陽本線・伯備線経由であるため、完全に代替しているわけではない。
- ^ 「はくつる」は、登場時より1968年10月実施のダイヤ改正(いわゆる「ヨンサントオ」改正)まで、および1994年12月実施のダイヤ改正から廃止まで客車列車であったが、それ以外の時期は583系電車で運行されており、ブルトレブームの時代とされる昭和50年代には「過去のブルートレイン」として紹介されていた。
- ^ a b c 2004年(平成16年)3月13日に西鹿児島駅から鹿児島中央駅に改称。
出典
- ^ a b “「ブルートレイン」は死語に? 「クルーズトレイン」が物語る夜行列車廃止の理由”. 乗りものニュース. 2019年11月30日閲覧。
- ^ 雑誌『鉄道ファン』 2009年3月号 Vol.49 No.575 P37
- ^ 竹島紀元「北の流れ星」 『鉄道ファン』 1965年1月号(通巻第43号)、交友社、15頁。
- ^ 山田亮「ブルートレイン熱狂時代」 『鉄道ピクトリアル』 2007年8月号(通巻第792号)、鉄道図書刊行会、10-15頁。
- ^ 海老原浩一(国鉄四国支社列車課長)「ブルートレーンの歴史」『運転協会誌』1966年8月号 日本鉄道運転協会、pp.30 - 31。
- ^ 『鉄道ファン』 2011年7月号50周年記念特別付録 P.58 1975年1月号をブルートレイン特集にしたところ、発売と同時に売り切れたと当時を回顧している。
- ^ 雑誌『鉄道ジャーナル』別冊 「ブルートレイン」 1978年8月刊行
- ^ 雑誌『鉄道ジャーナル』1979年9月号
- ^ “平成17年11月定例会 議員提出議案第9号 寝台特急「出雲」の運行の継続を求める決議”. 鳥取県議会 (2005年12月16日). 2014年9月28日閲覧。
- ^ 『鉄道ファン2021年7月号「JR車両ファイル2021」』交友社。
報道発表資料
- ^ 『2012年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2011年12月16日 。2014年9月10日閲覧。
- ^ 『平成24年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2011年12月16日 。2014年12月5日閲覧。
- ^ 『「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を感じる旅が始まります。~クルーズトレインの新造について~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年6月4日 。2019年2月26日閲覧。
- ^ 『「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を感じる旅が始まります。~クルーズトレインの列車名について~』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2014年10月7日 。2014年10月7日閲覧。
- ^ 『新たな寝台列車の列車名と食を監修する料理人について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2015年2月19日 。2015年2月19日閲覧。
- ^ 『TWILIGHT EXPRESS 瑞風 運行開始が6月17日に決定 12月5日よりご旅行の受け付けを開始』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年11月29日 。2017年5月4日閲覧。
新聞記事
- ^ “東京駅発、消えゆくブルトレ「銀河」「富士」「はやぶさ」…利用客減、廃止の方向”. 朝日新聞. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2007年11月26日) 2014年12月5日閲覧。
- ^ “3道県、寝台特急「北斗星」の存続要請 国交省などに”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2014年8月19日) 2014年9月28日閲覧。
- ^ “豪華特急「四季島」ついにデビュー”. フジテレビジョン (フジサンケイグループ). (2017年5月2日). オリジナルの2017年5月4日時点におけるアーカイブ。 2017年5月4日閲覧。
- ^ “JR東の豪華列車「四季島」運行開始 最高95万円に殺到”. ITmedia (アイティメディア). (2017年5月1日). オリジナルの2017年5月4日時点におけるアーカイブ。 2017年5月4日閲覧。
- ^ “クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」が営業運転を開始”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社 (2017年5月2日). 2017年5月4日閲覧。
- ^ 【鉄道】豪華寝台列車で巡る世界遺産…JR西日本が計画 読売新聞 2013年5月4日
- 1 ブルートレイン (日本)とは
- 2 ブルートレイン (日本)の概要
- 3 概要
- 4 沿革
- 5 「ブルートレイン」一覧
- 6 脚注
- 7 外部リンク
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