Annees de pelerinage Venezia e Napoli S.162/R.10 A197とは? わかりやすく解説

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リスト:巡礼の年報 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」

英語表記/番号出版情報
リスト巡礼の年報2年への追加ヴェネツィアとナポリAnnees de pelerinage Venezia e Napoli  S.162/R.10 A197作曲年1859年  出版年1861年  初版出版地/出版社マインツ 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 ゴンドラを漕ぐ女」 Gondoliera"4分30秒 No Image
2 カンツォーネ」  "Canzone"3分00 No Image
3 タランテッラ」  "Tarantella"9分00 No Image

作品解説

2009年9月 執筆者: 伊藤 萌子

巡礼の年報 第2年への追加ヴェネツィアとナポリ》は、先の巡礼の年報 第2年イタリア》と同時期の1837年から39年作曲開始されとされるリストヴェネツィアとナポリで耳にしたと思われる旋律からインスピレーション受けていると考えられている。1840年段階では4曲の構成であった(なお、この初稿の第1曲目には、交響詩タッソ》と同じ主題使われていた。初稿の1曲目、2曲目使われず、3曲目と4曲目現在のゴンドラを漕ぐ女」と「タランテッラ」に改作されている)。
その後1859年改訂され1861年ショット社から出版現在のになった(その際リストは全3曲を続けて演奏するようにと指示している)。
第1番ゴンドラを漕ぐ女」 Gondoliera" はジョヴァンニ・ヴァッティスタ・ペルチーニ作曲カンツォネッタ小さなゴンドラ上のブロンド娘》から主題が採られている。波や光が様々に表情変えていくように軽やか明るい曲である。なお、この第1曲と第2曲の終わり複縦線区切られている。
第2番カンツォーネ」 "Canzone" はイタリア作曲家ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868)のナポリ時代代表作であるオペラオテロ》に出てくる主題より。不穏さの漂う曲調で、伴奏トレモロがそれを強調している。終結部は完全終止しておらず、第3番へと続く形となっている。
第3番タランテッラ」 "Tarantella"は、ジェローム・ルイス・コットラウ(1797-1847)の主題より採られており、単独演奏されることも多い作品先の二曲比べ演奏時間若干長く技巧的パッセージも目立つ。タランテッラとは南イタリア民族舞踊のこと。毒蜘蛛タランチュラかまれた時、この舞踊を踊ると治るという伝説でも有名。八分六拍子躍動的な舞曲で、19世紀以降本作品や、ショパンなどの作曲家ピアノ曲用いられた。




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