8 Pieces breves Op.84とは? わかりやすく解説

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フォーレ:8つの小品

英語表記/番号出版情報
フォーレ8つの小品8 Pieces breves Op.84作曲年: 1869-1902年  出版年1902年  初版出版地/出版社: Hamelle 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 カプリッチョ 変ホ長調 Es dur "Capriccio"1分30秒 No Image
2 幻想曲 変イ長調 As dur "Fantaisie"1分30秒 No Image
3 フーガ イ短調 a moll "Fugue"3分30秒 No Image
4 アダジェット ホ短調 e moll "Adagietto"3分30秒 No Image
5 即興 嬰ハ短調 cis moll "Improvisation"2分30秒 No Image
6 フーガ ホ短調 e moll "Fugue"2分30秒 No Image
7 喜び ハ長調 C dur "Allegresse"1分30秒 No Image
8 ノクターン 変ニ長調 Des dur Nocturne"3分00 No Image

作品解説

2007年10月 執筆者: 齊藤 紀子

 この全8曲から成る小品集は、異な時期作られ作品集めて1902年出版された。ジャン・レオナール=ケクラン夫人捧げられている。各々作品ついている表題は、出版に際して出版社側が付したのである。但し、この曲集の最後を飾る第8曲目は、《夜想曲 第8番》と同じである。
 第1曲目の<カプリッチョ>は、1899年この年パリ音楽院卒業試験のために作曲された。アンダンテ・クァジ・アッレグレットの変ホ長調で8分の9拍子随所タイ用いられている。
 第2曲目の<幻想曲>は、1902年作曲されたと考えられている。1903年4月国民音楽協会でリッカルド・ヴィニェスにより初演された。ワシントン発見されたこの作品自筆楽譜タイトルは<アルバム一葉となっている。アッレグレット・モデラートの変イ長調で4分の2拍子メロディー付点リズム特徴的である。また、ナポリの6度和音多用されていることも印象深い
 第3曲目の<フーガ>は、1869年6月作曲された。オーリッジによると、このフーガは、フォーレがニーデルメイエ校に在学していた際(1863年頃)に、作曲の賞をとるために自作主題基づいて作曲したフーガを基に作られた。アンダンテ・モデラートのイ短調で4分の4拍子。4声体で書かれ絶え転調する。曲の終わりに、同主短調にあたるイ長調移旋し、10小節から成るコーダ付け加えられている。このフーガ書かれた際のフォーレ若さ考えると、フーガの主要主題用いて移旋したコーダ書き上げたことに、フォーレの筆の巧さがうかがえる
 第4曲目の<アダージェット>は、1902年作曲され翌年4月国民音楽協会でリッカルド・ヴィニェスにより初演された。アンダンテ・モルト・モデラートのホ短調で4分の3拍子。但し、ホ短調書かれているものの、旋法的な要素色濃く感じられ和声も独特の雰囲気醸し出している。この曲では、メロディー内声響き全曲通して歌われる。そしてそれは、一種変奏のように扱われる
 第5曲目の<即興>は、1901年この年パリ音楽院卒業試験のために作曲された。アンダンテ・モデラートの嬰ハ短調で4分の4拍子左右の手の間で受け渡されるアルペジオ特徴的である。同主長調にあたる嬰ハ長調移旋し、曲を閉じる。
 第6曲目の<フーガ>は、1869年作曲された。このフーガも、第3曲目同様にフォーレがニーデルメイエ校に在学していた際に作曲したフーガを基に作られたと考えられている。アンダンテ・モデラートのホ短調で4分の3拍子。4声体で書かれている。このフーガ主題リズム明確に提示することが難しいが、それはピアノ技法上の難しさというよりも、寧ろ、多声的な室内楽的な難しさとなっている。
 第7曲目の<よろこび>は、1902年作曲され翌年4月国民音楽協会でリッカルド・ヴィニェスにより初演された。アレグロ・ジョコーソのハ長調で8分の6拍子。曲全体通して16分音符による3連音符リズム支配的で、それが「ジョコーソ」に寄与していると考えられる
 第8曲目は前述通り、《夜想曲 第8番》に同じである。




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