5-6巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 08:23 UTC 版)
プロポーズをして以降連絡がないことに業を煮やしたマリコが、手料理をもって千秋のアパートに押し掛けると、そこには同じく料理を並べた純が待っており、千秋を巡る女の戦いが勃発する。成す術もなく戸惑う兄弟の前で、挑発を繰り返す純と応戦するマリコだが、ふいに千秋の唇を奪いさらにそれが2回目であることを告げる純の行動が勝敗を決する。硬直し言い訳もできない千秋に弟が叱咤し、置き忘れたバッグを持たせ部屋を出たマリコを追わせるが、純によって千秋は締め落とされそのまま彼女の部屋に拉致されてしまう。純に股間をまさぐられる中で目覚めた千秋は、マリコのバッグから出てきたジェリーの鞭を見て驚愕する。その鞭を千秋のペニスだと勘違いした純は、それを挿入する瞬間、電撃により気絶する。 数日後、三角関係と仕事への不信に弟たちから詰め寄られた千秋は、誠意を約束し、話をつけるため純の待つ居酒屋へ赴く。しかし一向に噛み合わないお互いの主張と勘違いしたままの純に、千秋は証拠としてペニスを露出するが、ちょうどその時店に入ってきたマリコにその姿を見られてしまう。さらに後日、純の連れてきた五月を含めた連携プレイで3Pされているところをも彼女に目撃され、完全な破局を迎えた千秋は自暴自棄になり街を彷徨う。しかし、ふいに立ち寄った歩道橋で、捨てられた大量のバナナの皮と星龍の動画を見て、彼の一途な努力と諦めの悪さに感涙した千秋は、再起を決意するのだった。 その頃、特解戦線では、屈辱的な記事を発表した出版社を襲撃する計画が進行する中、組織に潜り込んだスパイの特定に動き始めていた。そうとは知らず陽動作戦としてダミー爆弾を抱え出版社に正面から侵入した千秋らチームは大島と遭遇、一方、本隊として動いていた旭山チームの元にもヒーローが現れ、各所で戦闘が始まる。大島に追い詰められた千秋は自分が正管側であることを告白し、間一髪のところで上司の是枝に助けられ、彼女が自分と同じスパイであり大島の相棒であること、そして爆弾は本物で彼女らが爆破テロを利用して独自に動いていることを知る。その時、第7班のコバーンが突如現れ是枝を強引に連れ去って行く。コバーンの正体を看破した大島はヒーロー化し激突、千秋は星龍の元へ向かうが、彼が持つ爆弾のタイマーはすでに作動していた。最期の男気を見せ千秋を逃がした星龍とともに爆発するビル。それを一望できるタワーマンションの一室には、計画に無かったはずの爆発を見て呆然と立ち尽くすジェリーことマリコの姿があった。 出版社ビルの爆破事件後、大島と是枝の件により特解戦線の一斉検挙は免れたものの、千秋のタレコミによって逮捕されたマリコ。ハニートラップだったと絶望し彼がぶつける思いを拒絶するマリコだが、千秋は諦めず、何度でも彼女にプロポーズすることを誓うのだった。
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