2007年から2008年の金融危機での成功
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「ナシム・ニコラス・タレブ」の記事における「2007年から2008年の金融危機での成功」の解説
タレブは、2007年からの世界金融危機の間に数百万ドルの利益を上げ、2008年には統計学者らに一矢報いた。タレブは、この金融危機は、金融における統計的手法の間違いから来ているとしている。タレブがアドバイザーを務める Universa では、約20億ドルの“Black Swan Protection Protocol”で、2008年10月に65%から115%の利益があったという。 タレブは、以前から金融危機を警告していたことに加えて、金融危機で金銭的に成功したことで、世間からの注目を集めた。多数の雑誌の表紙を飾り、テレビ番組への出演も増えた。タレブは、2009年のダボス会議で、銀行家に厳しい言葉を浴びせ、一種のスターとして扱われた。 『タイムズ』誌の Bryan Appleyard の記事では、タレブを「今世界で最も熱い思想家」としている。ノーベル賞受賞者ダニエル・カーネマンは、「タレブは、人々―特に金融業界の人々―が不確かさについて考える方法を変えた。彼の著書『ブラック・スワン』は、人間が予期しない事象を捉える方法を独創的かつ大胆に分析している」と述べている。
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