15代井筒(逆鉾)急逝による閉鎖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 08:01 UTC 版)
「井筒部屋」の記事における「15代井筒(逆鉾)急逝による閉鎖」の解説
鶴竜の横綱昇進後、鶴竜を含めて所属力士3人というごく小規模な部屋となっていたが、令和元年9月場所9日目の2019年9月16日に15代井筒(元関脇・逆鉾)が急逝。また井筒部屋付きの年寄も不在であったため、15代井筒の死去により部屋の後継者が宙に浮く形となった。このため日本相撲協会では同場所千秋楽までは鶴竜以下の所属力士3人を一時的に鏡山部屋預かり(形式上は井筒部屋所属とする)とした上で場所後に井筒部屋の今後の取り扱いと所属力士の処遇について協議することを決めた。 実弟の元関脇・寺尾の経営する錣山部屋への移籍も想定されたが、同部屋は二所ノ関一門に移籍している関係上、一門を跨いだ受け入れが困難なことから、9月27日には14代井筒の弟子で15代と兄弟弟子だった元大関・霧島が運営の陸奥部屋が、鶴竜ら井筒部屋所属3力士を受け入れることが日本相撲協会の理事会で承認され、鶴竜ら井筒部屋所属の力士3人と床山1人は陸奥部屋へ転属した。現・陸奥部屋は11代から12代までの井筒部屋を源流としており、この転属で11代井筒逝去後に分裂した系統が再び一つとなった。 所属者の転属後、14代から15代まで使用した部屋の建物は15代夫人が一人で住居として生活していたが、1973年建築で老朽化が激しく、独居するには広過ぎたため、「主人は引退したらビルにしたいと夢を持っていた」という15代の生前の意向を尊重してマンションに改築されることになったが、建築現場にある建築計画の掲示板には、「共同住宅(相撲部屋付)」とあるため、相撲部屋経営者への賃貸が考慮されている。 井筒の名跡は、2021年4月現在、同じ時津風一門の豊ノ島大樹が、引退後に15代の遺族からの借株で襲名しているが、借株では部屋経営ができないため、今後の正式取得による襲名者や、新設または2024年の陸奥親方の定年による後継者の名跡変更のいずれかによる部屋の再興の有無については未定。
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