1号店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:05 UTC 版)
1994年、当時喫茶店「カサノバ」11店舗と居酒屋を運営していた創業者の大西敏文(現会長)は、バブル崩壊と共に喫茶店営業に限界を感じ始めていた。次なる展開として「ラーメンの時代が来る」と予感し、播州特産の甘めの醤油を用いたラーメン店の出店を試みる。客がほとんど来ず閉店間際だった店の厨房のパスタの釜を使って、独学で学んだラーメンのスープを試作を繰り返したところ、納得のいくラーメンができ親しい業者に食べさせると好評だったため自信を深め、自社が運営する居酒屋「へのへのもへの」の駐車場に日曜大工で建てた八角形の屋台を作った。八角形にした理由は、従業員を雇う余裕すらないため店主が真ん中に立つことにより、1人で多人数の客に対応するためであったが、「八方に幸せを撒く」という創業者の思いも込められているという。「らーめん八角」の屋号は、当時居酒屋で勤務していたアルバイト従業員の「八角形だから八角でいいんじゃないです?」の一言で決まった。1人で厨房に立つため、すべてセルフサービスで、会計もセルフサービスで代金を回収し、お釣りまでもがセルフサービスとしたため売上よりも現金が多かった日もあったという。しかし、これが大当たりし4坪14席の小規模な屋台で開店初月240万円を売り上げた。低イニシャルコストで、家賃と人件費が0であるため利益率は高かった。『駐車場に建つ屋台』というユニークなロケーションも人気を呼んだ理由の一つだった。居酒屋店舗の駐車場であるため、飲んだ後のシメにも最適であった。
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