鯖江市文化の館時代(1997-)
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「鯖江市図書館」の記事における「鯖江市文化の館時代(1997-)」の解説
1997年(平成9年)12月6日、鯖江市図書館を核とする鯖江市文化の館が開館した。図書館、視聴覚ライブラリー、映像情報館の3つの機能を持った複合施設である。開館時の蔵書数は約16万冊である。 2000年(平成12年)には試験的に夏休みと11月に全日開館(定休日なし)を実施した。2001年(平成13年)10月にはインターネット用パソコンを設置し、11月には第3日曜日開館と祝日開館を開始した。2002年(平成14年)4月には持ち込みパソコン優先席を設置して、持ち込みパソコン用のネット環境も整備した。 2003年(平成15年)2月には福井県内で初めてゆうパックによる図書返却サービスを開始した。郵送料は通常のゆうパックと同じであり、バスを乗り継いで図書館にやってくる利用者の利便性向上を目的としている。同年6月にはNPO法人による対応で月曜日も開館とし、2005年4月からは直営で月曜日開館を継続、定期的な休館日は月1日の館内整理日だけとなった。2003年10月には図書のネット予約サービスを開始した。2004年11月にはブックスタート事業を開始したが、2006年3月で事業を終了している。 2006年(平成18年)6月にはビジネス支援コーナーを設置。2007年(平成18年)9月には夢みらい館・さばえへの定期貸出を開始した。2012年(平成24年)10月には福井県内で初めてクラウド型図書館情報システムを導入。図書館側の利点には災害時の情報破損やウイルス感染の危険性の軽減、設備投資に係る経費の低減などがあり、利用者側の利点には携帯電話からの予約が可能になるなどがある。 2013年11月には市民ホールと公民館の計4か所に返却ポストを設置した。2014年11月7日の第16回図書館総合展ではLibrary of the Year2014(知的資源イニシアティブ主催)の最終選考会が行われ、鯖江市図書館は優秀賞を受賞した。市民団体と協力したさばえライブラリーカフェの取組みや、鯖江市JK課と協力したオープンデータ化の取り組みなどの先駆性が評価された。同年の大賞は京都府立総合資料館である。 2016年(平成28年)3月には福井県内の公共図書館として初めて視覚障碍者情報総合ネットワーク「サピエ」に加入。音声資料約5万タイトルがパソコンでダウンロード可能となり、約16万タイトルの展示資料をリクエストすることもできる。これに合わせて拡大読書器を導入し、さらに点字図書・音声図書の貸出サービスを開始した。
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