駐輪場式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:13 UTC 版)
街中に多数設置されているドッキングステーションとなる「ポート」や「ラック」等で借り、目的地に近いドッキングステーションで返却する方式。 この方式による自転車シェアリングは、首都では1995年にデンマークのコペンハーゲンで最初に導入された。当初は借りる時にデポジットを払い、返却時に返還される、実質的に無料で利用できたが、デポジットが20デンマーク・クローネ(約300円)と低額であったこともあり、返却されずに放置されたり、破損されたりする問題があったために2012年に新たなシステムが導入された。1860台の自転車と100か所のステーションを用意し、GPSを使って放置自転車を発見・回収したり、目的地までのナビゲーターや公共交通機関の時刻表を示すなどの付加価値が加えられた。ヨーロッパの首都ではパリのものが最大で、主に広告収入をもとに低価格のサービスを実現している。ほかにアメリカ合衆国ではニューヨークで2013年にCiti Bikeが、カナダのモントリオールで2009年にBIXIが導入されるなど、2016年段階で世界900以上の都市で導入されている。 日本では「シェアサイクル」または「コミュニティサイクル」の名で導入され、2015年の交通政策基本計画で活用普及がうたわれたが、2016年段階では数百台規模にすぎなかったが、その後、導入する自治体が225団体までに拡大している。
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