馬尾症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 19:03 UTC 版)
馬尾症候群(ばびしょうこうぐん、英:Cauda equina syndrome、CES )は、馬尾と呼ばれる脊髄の下端にある神経の束が損傷したときに発生する状態である[2]。徴候と症状は、腰痛、下肢に沿って下っていく痛み、肛門の周りの痺れ、腸または膀胱の制御喪失などである[1]。発症は突発的な場合と段階的な場合がある[1]。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “Cauda equina syndrome: a review of the current clinical and medico-legal position”. European Spine Journal 20 (5): 690–7. (May 2011). doi:10.1007/s00586-010-1668-3. PMC 3082683. PMID 21193933 .
- ^ a b c “Cauda equina syndrome” (英語). Genetic and Rare Diseases Information Center (GARD) (2015年). 2017年11月9日閲覧。
- ^ a b c “Cauda Equina Syndrome-OrthoInfo - AAOS”. orthoinfo.aaos.org (2014年3月). 2017年11月9日閲覧。
- ^ “Timing of surgical intervention in cauda equina syndrome: a systematic critical review”. World Neurosurgery 81 (3-4): 640–50. (2014). doi:10.1016/j.wneu.2013.11.007. PMID 24240024.
- 1 馬尾症候群とは
- 2 馬尾症候群の概要
馬尾症候群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 03:27 UTC 版)
膀胱直腸障害、性機能障害、会陰部から下肢にかけての知覚運動障害が特徴である。神経根の障害である。
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馬尾症候群
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脊髄下端は高位診断が困難なことが多い。それは椎体と脊髄の高位が異なるからである。脊髄円錐部は円錐上部と円錐部に分けられる。円錐上部第12胸椎に位置し、L4からS2髄節である。円錐部は第1腰椎に位置し、髄節はS3以下である。そして第2または第3腰椎以下が馬尾になる。これらは原則であり個体差は非常に大きい。脊髄下端はL1/2が最も多いとされているがそれでも30%に満たないのである。馬尾は脊髄円錐より下位(L2椎体以下)にある神経根の集まりで、L2以下の神経根が1本または複数障害される。したがって臨床症状は単神経根症状ないし複数の神経根症状(膀胱直腸障害、性腺機能障害)を呈する。この部位の病変では腰下肢部痛を訴えることが多い。SLR、FNSTなど誘発やでおおよその局在を決めていく。なお、バビンスキー反射の反射中枢はL4 - S1であり、膝蓋腱反射ではL2 - L4であり、アキレス腱反射ではS1 - S2と考える。 円錐上部症候群 (L4 - S2)円錐症候群 (S3 - )馬尾症候群自発痛 + + +++ 知覚障害 下肢 会陰部 会陰部、下肢 運動障害 下肢(下垂足、筋萎縮、線維束攣縮) - 下肢(下垂足、筋萎縮) 深部腱反射 膝蓋腱反射 (-) - (+)、アキレス腱反射(-) - (+) 膝蓋腱反射(+)、アキレス腱反射(+) 膝蓋腱反射(-)、アキレス腱反射(-) 病的反射 バビンスキー反射(+) バビンスキー反射(-) バビンスキー反射 (-) 表在反射 肛門反射(-) 肛門反射 (-) 膀胱直腸障害 ++ +++ + 間欠性跛行 - - +
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馬尾症候群
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脊髄下端は高位診断が困難なことが多い。それは椎体と脊髄の高位が異なるからである。脊髄円錐部は円錐上部と円錐部に分けられる。円錐上部第12胸椎に位置し、L4からS2髄節である。円錐部は第1腰椎に位置し、髄節はS3以下である。そして第2または第3腰椎以下が馬尾になる。これらは原則であり個体差は非常に大きい。脊髄下端はL1/2が最も多いとされているがそれでも30%に満たないのである。馬尾は脊髄円錐より下位(L2椎体以下)にある神経根の集まりで、L2以下の神経根が1本または複数障害される。したがって臨床症状は単神経根症状ないし複数の神経根症状(膀胱直腸障害、性腺機能障害)を呈する。この部位の病変では腰下肢部痛を訴えることが多い。SLR、FNSTなど誘発やでおおよその局在を決めていく。なお、バビンスキー反射の反射中枢はL4〜S1であり、膝蓋腱反射ではL2〜L4であり、アキレス腱反射ではS1〜S2と考える。 円錐上部症候群(L4〜S2)円錐症候群(S3〜)馬尾症候群自発痛 + + +++ 知覚障害 下肢 会陰部 会陰部、下肢 運動障害 下肢(下垂足、筋萎縮、線維束攣縮) - 下肢(下垂足、筋萎縮) 深部腱反射 膝蓋腱反射(-)〜(+)、アキレス腱反射(-)〜(+) 膝蓋腱反射(+)、アキレス腱反射(+) 膝蓋腱反射(-)、アキレス腱反射(-) 病的反射 バビンスキー反射(+) バビンスキー反射(-) バビンスキー反射(-) 表在反射 肛門反射(-) 肛門反射(-) 膀胱直腸障害 ++ +++ + 間欠性跛行 - - +
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馬尾症候群
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脊髄下端は高位診断が困難なことが多い。それは椎体と脊髄の高位が異なるからである。脊髄円錐部は円錐上部と円錐部に分けられる。円錐上部第12胸椎に位置し、L4からS2髄節である。円錐部は第1腰椎に位置し、髄節はS3以下である。そして第2または第3腰椎以下が馬尾になる。これらは原則であり個体差は非常に大きい。脊髄下端はL1/2が最も多いとされているがそれでも30%に満たないのである。馬尾は脊髄円錐より下位(L2椎体以下)にある神経根の集まりで、L2以下の神経根が1本または複数障害される。したがって臨床症状は単神経根症状ないし複数の神経根症状(膀胱直腸障害、性腺機能障害)を呈する。この部位の病変では腰下肢部痛を訴えることが多い。SLR、FNSTなど誘発やでおおよその局在を決めていく。なお、バビンスキー反射の反射中枢はL4~S1であり、膝蓋腱反射ではL2~L4であり、アキレス腱反射ではS1~S2と考える。 円錐上部症候群(L4~S2)円錐症候群(S3~)馬尾症候群自発痛 + + +++ 知覚障害 下肢 会陰部 会陰部、下肢 運動障害 下肢(下垂足、筋萎縮、線維束攣縮) - 下肢(下垂足、筋萎縮) 深部腱反射 膝蓋腱反射(-)~(+)、アキレス腱反射(-)~(+) 膝蓋腱反射(+)、アキレス腱反射(+) 膝蓋腱反射(-)、アキレス腱反射(-) 病的反射 バビンスキー反射(+) バビンスキー反射(-) バビンスキー反射(-) 表在反射 肛門反射(-) 肛門反射(-) 膀胱直腸障害 ++ +++ + 間欠性跛行 - - +
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馬尾症候群
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脊髄下端は高位診断が困難なことが多い。それは椎体と脊髄の高位が異なるからである。脊髄円錐部は円錐上部と円錐部に分けられる。円錐上部第12胸椎に位置し、L4からS2髄節である。円錐部は第1腰椎に位置し、髄節はS3以下である。そして第2または第3腰椎以下が馬尾になる。これらは原則であり個体差は非常に大きい。脊髄下端はL1/2が最も多いとされているがそれでも30%に満たないのである。馬尾は脊髄円錐より下位(L2椎体以下)にある神経根の集まりで、L2以下の神経根が1本または複数障害される。したがって臨床症状は単神経根症状ないし複数の神経根症状(膀胱直腸障害、性腺機能障害)を呈する。この部位の病変では腰下肢部痛を訴えることが多い。SLR、FNSTなど誘発やでおおよその局在を決めていく。なお、バビンスキー反射の反射中枢はL4~S1であり、膝蓋腱反射ではL2~L4であり、アキレス腱反射ではS1~S2と考える。 円錐上部症候群(L4~S2)円錐症候群(S3~)馬尾症候群自発痛 + + +++ 知覚障害 下肢 会陰部 会陰部、下肢 運動障害 下肢(下垂足、筋萎縮、線維束攣縮) - 下肢(下垂足、筋萎縮) 深部腱反射 膝蓋腱反射(-)~(+)、アキレス腱反射(-)~(+) 膝蓋腱反射(+)、アキレス腱反射(+) 膝蓋腱反射(-)、アキレス腱反射(-) 病的反射 バビンスキー反射(+) バビンスキー反射(-) バビンスキー反射(-) 表在反射 肛門反射(-) 肛門反射(-) 膀胱直腸障害 ++ +++ + 間欠性跛行 - - +
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