術後合併症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/28 03:27 UTC 版)
PDPH(硬膜穿刺後頭痛、脊椎麻酔後頭痛) 硬膜の穿刺孔から髄液漏出により脳圧の低下とそれによる脳支持組織の牽引が原因と考えられている。術後1〜2日で発症し坐位、立位で増悪するのが特徴である。治療は輸液、安静、NSAIDs、カフェインなどが有効とされている。治療抵抗性の場合は自己血パッチを行うこともある。 馬尾症候群 膀胱直腸障害、性機能障害、会陰部から下肢にかけての知覚運動障害が特徴である。神経根の障害である。 尿閉 一過性の無菌性髄膜炎と考えられている。通常は2〜3日で軽快する。馬尾症候群と鑑別が必要。 脳神経障害 脳脊髄圧の変化による神経の牽引や圧迫によるもの(低髄液圧)と考えられている。外転神経麻痺で複視、聴神経麻痺で突発性難聴となる。動眼神経、滑車神経も同様に侵されることがある。 髄膜炎 項部硬直、頭痛がみられる。 硬膜外血腫、硬膜外膿瘍 症状に進行性があるのが特徴である。麻酔がきれたあと(目安として6時間後)、すぐにわかる。緊急除圧術の適応となる。 神経障害
※この「術後合併症」の解説は、「脊髄くも膜下麻酔」の解説の一部です。
「術後合併症」を含む「脊髄くも膜下麻酔」の記事については、「脊髄くも膜下麻酔」の概要を参照ください。
「術後合併症」の例文・使い方・用例・文例
- 術後合併症
- 術後合併症のページへのリンク