静電加速とは? わかりやすく解説

静電加速

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 04:15 UTC 版)

ロケットエンジンの推進剤」の記事における「静電加速」の解説

イオンスラスタでは主に電子衝突により均一なプラズマ生成するため、電離しやすい物質用いられる。これはホールスラスタでも同様である。初期には水銀用いられ、現在ではキセノン主な推進剤である。キセノン加圧により密度増しタンク省スペースにすることが出来るという利点がある。また、さらなる性能向上のため、アルゴン使用検討されている。

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静電加速

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:00 UTC 版)

はやぶさ (探査機)」の記事における「静電加速」の解説

イオン生成チャンバー溜まった希薄なキセノン・イオンのガスは、真空中向けて唯一開口しているグリッドの穴から出て行こうとする。炭素繊維強化炭素複合材料製のグリッドは「スクリーン」「アクセル」「ディセル」という3層から成るが、スクリーン・グリッドには+1500V程度印加され、アクセル・グリッドには-300V程度加わり、ディセル・グリッドは0Vの電圧レベルになっているスクリーンアクセルディセルという3枚グリッド0.5mm間隔並びそれぞれ3mm、1mm、2mmほどの異な大きさ900個近い穴があけられており、互い開口位置正確に合わされている。正の電荷帯びたキセノン・イオンは、1枚目の+1500V程度印加されているスクリーン・グリッドを通過する過程で穴の縁から反発受けて流出コース細く絞られる1枚目のスクリーン・グリッドを通過した直後に、2枚目の-300V程度印加されているアクセル・グリッドに向けて、(1500 + 300 =) 1800 Vの電位勾配の強い加速を受ける。この加速IES推進力となる。3枚目の0Vの電位かかっているディセル・グリッドは、低速イオンがアクセル・グリッドに戻る事を阻止する働きをする。ディセル・グリッドはイオン・エンジン必須というものではないが、μ10では長寿命化求めて備えられている。チャンバー内には電離しなかったものや電離後に電子吸収するなどしたキセノン原子存在しており、中性電荷のこの原子グリッドなどの制約受けず自由に飛び出すが、全体の量は比較少なく搭載燃料の無駄ではあるが許容されている。

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