電磁波の観測と電磁波音の録音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 電磁波の観測と電磁波音の録音の意味・解説 

電磁波の観測と電磁波音の録音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 02:42 UTC 版)

電磁波音」の記事における「電磁波の観測と電磁波音の録音」の解説

理論検証するため、火球ともなって超長波 (VLF) の電波実際に放射される例があるのかが調査されたが、大きな火球自体まれな現象である上に電波放射もまれだと思われるため、当初その例は多くなかった最初の例は1981年日本渡邉堯らによって確認され日本語無線雑誌報告された。 ペルセウス座流星群の −6 等の火球ともなっていたこの電波は 1/5 秒以下の短いパルス状のものであった。 またビーチらが1993年にのべ80時間流星群観測した中では −10 等級の非常に明るかった火球1例だけで確認された。 その後しし座流星群観測などで多く超長波検出報告されている。 一方1998年にはクロアチアのヴィンコヴィッチ (Dejan Vinković) らのグループが、しし座流星群合わせて電磁波記録電磁波音そのもの録音モンゴル試みた結果、−6.5 等と −12 等の2つ火球で音を聞き初めてその録音成功した。 音はいずれも「パン」という破裂的なものであり、250 Hz 以下の低い周波数持っていた。 しかし同時に行われた 500 Hz上の電磁波測定との相関はみられなかった。 ヴィンコヴィッチらはまた、電磁波音問題主題として初め組織的に行った百件に近い調査結果2002年発表した。 それによると、音が現れるのはおよそ −2 等級の明るさ流星でもよく、これは理論予測していたものよりずっと低い光度である。 さらに別の研究では、電磁波音をともなう人工衛星落下10 Hz 以下の地磁気変動記録され、また流星群では数百 Hz 以下の電場変動電磁波音との相関検出されるなど、現象への理解がまだ完全なものとはいえないことを示す観測結果もでている。 近年では、主にアマチュア天文家によって、高感度ビデオ観測VLF観測とを組み合わせた観測が行われている。 また、取りわけ大きな爆発現象伴った2013年のロシア・チェリャビンスク隕石の落下では、落下様子詳細に分析した国際共同研究論文の中で電磁波音についても触れられた。 ここでは、火球が最も輝いているときに変圧器のうなりのような音を聞いた電気技師や、火球目を向ける前に2機の戦闘機轟音と思わせた音を聞いた運転手フライパン跳ねる油のようだったという物理学者の例が報告されている。 一方で、これら3人の中にはトランスデューサーとなりうるメガネをかけた人はいなかったといい、また、地元電力会社では強力で短い低周波電波電磁パルス)で予想されるサージ発生した兆候見られなかった。 インターネット募った1674人の目撃情報では198人が火球同時に音を聞いていた。

※この「電磁波の観測と電磁波音の録音」の解説は、「電磁波音」の解説の一部です。
「電磁波の観測と電磁波音の録音」を含む「電磁波音」の記事については、「電磁波音」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「電磁波の観測と電磁波音の録音」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「電磁波の観測と電磁波音の録音」の関連用語

電磁波の観測と電磁波音の録音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



電磁波の観測と電磁波音の録音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの電磁波音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS