雑穀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 09:53 UTC 版)
雑穀(ざっこく)(英: millet)とは、主穀ではない穀類の総称[1][2]。生物学的分類ではなく農学的分類である。日本では「主穀」は基本的に米を指すが麦を含めることも多いとされ[1]、一般に米・小麦・大麦を除く穀類及び擬似穀類を「雑穀」とするが[3]、一方で「雑穀」に豆類を含めるかどうかについて分かれるなど曖昧さをもつ概念である[1]。ただ、いずれも小規模に作付けされ、世界中で食糧や飼料として広く栽培されている作物である。それらの本質的な類似点は、生産性が低い環境に育つ小規模に作付けされた草本ということである。中国の新石器時代や韓国の無文土器時代など、原始的な社会の食生活においては、米よりもむしろ雑穀が重要部分を構成していた。
注釈
出典
- ^ a b c 日本作物学会編『作物学用語事典』農山漁村文化協会 p.241 2010年
- ^ 『食料の百科事典』丸善 p.18 2001年
- ^ 『丸善食品総合辞典』丸善 p.445 1998年
- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 146.
- ^ a b c d e 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 147.
- ^ “雑穀の定義”. 日本雑穀協会. 2023年1月13日閲覧。
- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 140.
- ^ Crawford 1992; Crawford and Lee 2003
- ^ Crawford 1983, 1992
- ^ 中尾佐助 2012, p. 10.
- ^ 中尾佐助 2012, p. 11.
雑穀
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