隔離実験施設《龍使いの島》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「ウィザーズ・ブレイン」の記事における「隔離実験施設《龍使いの島》」の解説
李 芳美(リ ファンメイ) … 『龍使い』 シティ・北京自治軍により開発中の《魔法士》験体の一人。エピソードIIの主人公兼ヒロイン。外見年齢は13歳だが、実年齢は6歳(エピソードII開始時点)で、肉体年齢と実年齢の差は7歳ほど。誕生日は2184年(実際は2191年)6月8日。愛称は「メイ」。 ヒマラヤ山脈の上空に浮かぶ隔離実験施設《龍使いの島》で暮らしていた〈龍使い〉の一人。黒の水による肉体変化は背中から生えた“腕”。この腕はファンメイの嗜好で通常“翼”として形成されるが、状況に応じて“触手”など様々な形状へ変化させられる。 黒目黒髪に小麦色の肌でうっすらとそばかすの残る、長髪を三つ編みに編んだ中国人少女。やや能天気で天真爛漫だが、常に希望を探し続け、簡単には諦めない強さを持つ。同じ〈龍使い〉のシャオロンとはとある件から仲違いし口ゲンカが絶えないが、心の底では誰より大事に思っている。年頃の少女らしくパンダ好きかつ水玉好き(部屋のインテリアは全て水玉)で趣味は読書。 実験のため「シティ・北京自治軍所属の訓練生で、7歳のときに選抜され《魔法士》験体となった後天性《魔法士》」という偽の記憶を植え付けられ、《龍使いの島》で製造された先天性《魔法士》。かつて《魔法士》験体となり死亡した、北京軍所属の同名人物の遺伝子をルーツとする。名前や姿や経歴なども、元となった人物のそれに基づいている。黒の水による暴走を抑制し“人間”であり続けるため、偽の記憶を植え付けられ自身もそれを信じていたが、ヘイズの来訪を機に真実を知り(エピソードII)、ヘイズの師であるリチャード・ペンウッドの伝手でシティ・ロンドンに身を置き、黒の水の暴走の治療を受けることになる(エピソードIV)。島を出る際に誕生日プレゼントとしてシャオロンから贈られた指輪を心の支えにしている。 雷 小龍(レイ シャオロン) シティ・北京自治軍により開発中の《魔法士》験体の一人。外見年齢は14歳だが、実年齢は7歳(エピソードII開始時点)で、肉体年齢と実年齢の差は7歳ほど。誕生日は2184年(実際は2191年)5月。愛称は「シャオ」。 ファンメイと共に《龍使いの島》で暮らしていた〈龍使い〉の一人。黒の水による肉体変化は右腕で、戦闘時には右腕をやや湾曲した二つの刃を持つ形へと変形させるが、その見た目からファンメイには『蟹の爪』と呼ばれている。 黒い短髪に鳶色の瞳の、ファンメイよりわずかに背の低い小柄な中国人少年。ファンメイのことを気にしつつも、仲違いして以来嫌われていると思い込み、素直になれずにいた。 ファンメイと同じく実験のため偽の記憶を植え付けられ、《龍使いの島》で製造された先天性《魔法士》。ヘイズの来訪を機に真実を知るものの、黒の水の暴走からファンメイを守り死亡する(エピソードII)。死の間際に、ファンメイへの誕生日プレゼントとして指輪を贈った。 戒 蒼元(カイ ソウゲン) シティ・北京自治軍により開発中の《魔法士》験体の一人。外見年齢は17歳だが、実年齢は7歳(エピソードII開始時点)で、肉体年齢と実年齢の差は10歳ほど。愛称は「カイ」。 ファンメイと共に《龍使いの島》で暮らしていた〈龍使い〉の一人。黒の水による肉体変化は描写がなく不明。 乳白色の髪に白い肌、血色の瞳の少年。冷静で理知的で穏やかな少年だが、2年ほど前から寝たきりになっている。 ファンメイと同じく実験のため偽の記憶を植え付けられ、《龍使いの島》で製造された先天性《魔法士》。しかしルーティと共に黒の水の暴走や自分達の実験の真実を知っており、密かに実験体である自分達の拘束を解除するプログラムを開発している。寝たきりになったのも実は、体を構成する黒の水の暴走が始まっており、それを抑止すべく脳の一部の機能を強制停止させたためである。ヘイズの来訪と前後してプログラムは完成させたものの、直後に暴走が最終段階まで到達し《龍使いの島》の崩壊を招いた(エピソードII)。 飛 露蝶(フェイ ルーティ) シティ・北京自治軍により開発中の《魔法士》験体の一人。外見年齢は17歳だが、実年齢は7歳(エピソードII開始時点)で、肉体年齢と実年齢の差は10歳ほど。 ファンメイと共に《龍使いの島》で暮らしていた〈龍使い〉の一人。黒の水による肉体変化は左腕で、ヘイズを尋問する際に変形させた描写がある。 薄茶色の長髪に褐色の肌の中近東系の少女。中国人らしからぬ外見は、祖父あるいは祖母が「ニューデリーからの留学生」でありそのクォーターであるため。優しく面倒見の良いお姉さんのような存在。ビデオ撮影が趣味で、毎日のように4人の生活をビデオに収めている。カイに密かに想いを寄せている。 ファンメイと同じく実験のため偽の記憶を植え付けられ、《龍使いの島》で製造された先天性《魔法士》。しかしカイと共に黒の水の暴走や自分達の実験の真実を知っており、密かに黒の水の暴走を抑える薬を開発している。ヘイズの来訪と前後してある程度完成した薬をカイに投薬したものの、既に暴走が最終段階へと到達していたカイが薬を拒絶したことで絶望し、彼の暴走に巻き込まれる形で死亡する(エピソードII)。
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シティ・北京によって秘密裡に建造され、2186年2月にヒマラヤ山脈上空へ打ち上げられた〈龍使い〉開発研究用の隔離施設。
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