陸軍第5次編制(N)1992年から1997年
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陸軍第5次編制が始まって間もない頃から国際任務の増加に伴い、直ちに修正された陸軍第5次編制(N)が策定された。これにより地域軍の廃止と軍団司令部との合併、東部地域司令部/第4軍団の合併に至った。一部の軍団は多国籍化し、第1軍団は1995年に解散し、新たに第1ドイツ=オランダ軍団が編成された。第2軍団は1993年に第2ドイツ=アメリカ軍団に改編されるが2005年に解隊する。既に編成済みであったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン・ユトランド連合地上部隊司令部(LANDJUT)についてはそのままであった。旅団は1994年までに一括して再編成された。装甲、装甲擲弾兵および装甲砲兵大隊だけでなく各々2個戦車大隊と2個装甲擲弾兵大隊に組み替えられた。 1992年に連邦陸軍の一部は危機対応を目的とする現在の戦力分類に相当する緊急展開部隊を準備する。緊急展開部隊の範囲は将兵50,000名規模に達した。第3軍団については他の軍団と異なり多国籍軍団には転換されず、再編成途中の1994年4月に解散されて軍団司令部の幕僚については陸軍指揮司令部に吸収された。陸軍指揮司令部については西ヨーロッパでのNATO指揮構造の緩和に関連し、これに対応するために準備された。1990年代を通じて統一ドイツ陸軍はNATOの指揮下に置かれていた。しかし、ソビエト連邦の崩壊にともなってヨーロッパの安全保障環境は劇的に変化した。これによりドイツの指揮権について変更する必要に迫られた。ほぼ同時期に連邦陸軍は新たな組織を編成した。陸軍局は改編され、陸軍指揮司令部および陸軍支援司令部が新編され、陸軍内の後方支援業務と衛生業務は集約された。東部地域司令部/第4軍団は1995年に第4軍団に改編される。 1996年には特殊戦団(KSK)が編成され、初めての連邦陸軍での特殊作戦部隊が始動する。
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