阿字螺鈿蒔絵月輪形厨子とは? わかりやすく解説

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阿字螺鈿蒔絵月輪形厨子〈弥勒菩薩像納置/〉

主名称: 阿字螺鈿蒔絵月輪形厨子〈弥勒菩薩像納置/〉
指定番号 2496
枝番 00
指定年月日 1984.06.06(昭和59.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1基
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  円形の小厨子で、厨子表面には螺鈿蒔絵蓮台上の「阿【ア】」字を、背面には五輪塔側面には頂部左右に散蓮華を表す。内部には大日如来報身真言透彫りした金銅二重円光背を負うほぼ一木製の弥勒菩薩坐像納め、扉内面には不動明王坐像降三世明王立像描いている。
 阿弥陀西方極楽浄土に対して弥勒浄土すなわち兜率天往生意図する思想背景したものであり、厨子表面阿字表されていることから、臨終に際してただ阿字心の中観想することにより安楽往生遂げようとした意図の下に制作されたと考えられる
 精緻な檀像的彫技を見せ理知的眉目秀麗相貌有する弥勒像や、濃密な描法加えて截金線や金箔多用する扉絵様式は共に鎌倉時代中期下らぬ頃の特色示している。また厨子加飾技法にしても蓮台形式彫込み式の厚貝螺鈿法、あるいは蝶番や扉の掛金具の形式光背透彫技術など、像・扉絵同時代性示している。
 小形ながら優れた造形技術感覚を示す特異な遺例として価値高い。
 なおこの厨子は、高山寺中興開山明恵上人一一七三-一二三三)所用伝えられる
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