郷土食における麩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 16:15 UTC 版)
押し麩 車麩を春巻きのように押し潰したもの。山形県などで作られている。 まんじゅう麩(岩船麩) 饅頭型をした麩。新潟県村上市岩船地区が発祥地とされ、「岩船麩」として知られる。同県の下越地方で作られる。 つぶし麩 まんじゅう麩に蒸気を当てて蒸し、軟らかくなったところを円盤状に押し潰したもので、密度が高い。 大和麩 奈良県独特の麩で、バゲットのような形をしている。好みの大きさに切って使える。 角麩 成形に簾(すだれ)を使った四角形状の麩で、面には波状の模様がつく。生麩と乾燥麩がある。 角麩は名古屋市周辺や尾張地方・岐阜県美濃地方で製造・消費される生麩で、この地域ではスーパーマーケットなどの小売店でもよく見かける。 これを「すだれ麩」と呼ぶ地方が存在し、石川県では生麩で治部煮の材料であり、茨城県結城市では長方形状の薄い乾燥麩で塩分が強く、水で戻して塩抜きしごま酢あえに調理され、冠婚葬祭の時などに食べられてきた。 安平麩(あんぺいふ) 山口県で生産される丸型の焼き麩。原材料はグルテンと小麦粉。一見シュークリームを思わせる外見をしている。 丁字麩(ちょうじふ) 京都、滋賀名産の四角形の焼き麩。畔畝や条里の線に見立てた筋が入っている。 豆麩 ボーロの形をした麩。福島県会津地方の郷土料理こづゆの材料に使われる。岩手県久慈市などで食べられるまめぶ汁で使われる材料とは異なる。
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