適応度
生殖年齢にある個体が、同様に生殖年齢に達する子供を一定数もつ確率は恐らくその遺伝子型(912-1)に依存している。このような差別的生殖は淘汰 1と呼ばれる。ある遺伝子型の淘汰値(選択価) 2あるいは適応値 2は、その遺伝子型を持って生殖年齢まで生存する個体の相対的な子供数である。ある個体群(population)の平均淘汰値 3あるいは適応度 3は、その構成員の遺伝子型に関する淘汰値の平均に等しい。個体群の遺伝的加重 4は、異なる適応値をもつ種々の遺伝子型が存在することによって生ずる、平均適応値の相対的減少である。ある個体群の異なる世代に、特定の遺伝子が見出される頻度の無作為変動は、遺伝的浮動 5と呼ばれる。ある個体群の遺伝子構造 6は、その構成員のある遺伝子座(911-4)上の種々の対立遺伝子(911-5)の頻度分布を指している。ある個体群の遺伝子型構造 7は、同一の遺伝子座の異なる遺伝子型の分布のことである。
適応度
適応度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 06:19 UTC 版)
生物がどれだけ自分の複製を作れるかを「適応度」という。適応度の高い生物ほど自分たちを増やし、適応度の高い生物が自然淘汰で生き残る、というのがダーウィンによる進化の考え方であった。しかし利己的遺伝子の考え方では、生物ではなく、適応度の高いDNAが複製されることで進化は進行していくのである。すでに述べたように、複製されるのは生物の個体ではなくDNAだからである。
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