ミーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 08:14 UTC 版)
ミーム(meme)とは、脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報であり[2]、例えば習慣や技能、物語といった社会的、文化的な情報である[3]。『日本大百科全書』における人工知能研究者の中島秀之の説明によると、ミームは文化的自己複製子であり、ミームは比喩(ひゆ)ではなく遺伝子と同じく実体である
[4]。『利己的な遺伝子』によれば、ミームは脳神経回路の型
である[5]。ミームが脳の外へ複製された具体例としては衣服、壺、アーチ、宗教的行動、科学者の講演、論文などが挙げられている[6]。
注釈
出典
- ^ 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ),百科事典マイペディア,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,世界大百科事典. “ミームとは”. コトバンク. 2021年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s リチャード・ブロディ、森 弘之訳『ミーム―心を操るウイルス』講談社、1998年。
- ^ スーザン・ブラックモア about memes Memetics UK 2010年11月15日閲覧。
- ^ a b 中島 2019, p. 「ミーム」.
- ^ a b c ドーキンス 2018, p. 528.
- ^ ドーキンス 2018, p. 330-331.
- ^ a b リチャード・ドーキンス、日高敏隆 訳、岸由二訳、羽田節子訳、垂水雄二訳『利己的な遺伝子』紀伊國屋書店、2006年。
- ^ Geoffrey M. Hodgson (2001) "Is Social Evolution Lamarckian or Darwinian?", in Laurent, John and Nightingale, John (eds) Darwinism and Evolutionary Economics (Cheltenham:Edward Elgar), pp. 87-118. 原文(一部相違あり)
- ^ Oxford English Dictionary 内、ミームの項目。
- ^ リチャード・ドーキンス、垂水雄二訳 『遺伝子の川』草思社、1995年
- ^ 佐倉統ほか『ミーム力とは?』数研出版、2001年。
- ^ a b 。河田雅圭『進化論の見方』紀伊國屋書店、1989年
- ^ Viruses of the Mind リチャード・ドーキンス、1991年
- ^ Balkin, J. M. (1998), Cultural software:a theory of ideology, New Haven, Conn:Yale University Press, ISBN 0-300-07288-0
- ^ “Richard Dawkins and Jaron Lanier "Evolution:The discent of Darwin", Psychology Toda,Translated by Minato NAKAZAWA, 2001. Last Update on January 12, 2001 (FRI) 09:22 .”. 2011年7月7日閲覧。
- ^ “Psychology Today”. 2011年7月8日閲覧。
- ^ このシンポジウムをまとめた論考が、以下の書。
ロバート・アンジェ 編、佐倉統・巌谷薫・鈴木崇史・坪井りん 訳『ダーウィン文化論:科学としてのミーム』産業図書、東京、2004年(原著2000年)。 - ^ スーザン・ブラックモア著、垂水雄二訳『ミーム・マシーンとしての私』草思社。序文より
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