過分極
過分極
過分極
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 08:46 UTC 版)
電位依存性K+チャネルの閉鎖は電位および時間に依存している。このチャネルは膜電位の変化にすぐには応答せず、遅れて応答を返す。そのため、膜が十分再分極した後もK+の流出が続き、一時的に膜電位が通常の静止電位よりもさらに低くなる。この過分極状態はアンダーシュートとも呼ばれる。 この他、Cl-チャネルの開口によりCl-が細胞内に流入することでも過分極を起こす。例として、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬や抗不安薬などがある。ベンゾジアゼピン系薬物はγ-アミノ酪酸GABAA受容体-Cl-チャネル複合体のベンゾジアゼピン結合部位に結合しGABAA受容体に対するγ-アミノ酪酸の親和性を高めることで、Cl-チャネルを介したCl-の細胞内流入を促進するため、細胞が過分極を起こし、神経の興奮を抑える。
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