運転台の一部機能だけを撤去
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:00 UTC 版)
「運転台撤去車」の記事における「運転台の一部機能だけを撤去」の解説
運転台は必ずしも全て撤去する必要はなく、車庫や工場での入換のために運転台機能は残すが、営業線上で必要な機能のみを撤去するケースが存在する。厳密には運転台撤去車ではないが、運転台から不要な機能を撤去するという概念は部分的に共通している。 東急デハ3450形電車 - 屋根上の前照灯のみ撤去。(阪和電鉄モヨ100形→)弘南鉄道クハ20形にも見られた。 近鉄610系(現・養老鉄道610系) - 近鉄養老線時代にク530形を連結していた際、連結相手のク530形は、頭上の行先表示器を撤去していた。撤去位置としては一つ上のケースと同じ。 営団(現・東京地下鉄)銀座線2000形、銀座線1900形、丸ノ内線500形 - 銀座線01系・丸ノ内線02系登場前の旧世代車両は、最終的に上記三形式のみが先頭車として使用されることになったが、編成中間に挟まれた運転台は(この三形式以前の形式でも、中間に挟まれた三形式でも)列車無線や貫通扉が撤去されていた。 東急8000系電車 - 新玉川・田園都市線用8500系編成の中間車に組み込まれたクハ8000形は、正面右横の屋根昇降用ステップが撤去され、地下鉄半蔵門線直通用の誘導無線アンテナが設置された。先頭に出ないため不要機器の撤去が行われたのでなく、中間車用の機器が増設された例。 阪急3000・3100系 - 運転室の時刻表挿しなどの装備が古いままで残されていた。近年では外幌も装備されている。また営業線上での正式な運転台は撤去されたが、車庫や工場で入換をするときに使われる、簡易運転台(中間運転台)にまで機能を落としたものがあり、これも阪急や京阪によく見られる。 西日本旅客鉄道(JR西日本)457系のモハ457・モハ471・モハ475・サハ451・サハ455形 - 運転台機器の使用を停止したもの。(マスターコントローラーのハンドル撤去、ブレーキ弁のハンドル差込口に、オレンジ色の蓋が被らされた。など)灯火類等外観に変化はなく、表記上ATS-SWも整備された状態である。また車番も運転台があることをあらわす「ク」が消されている。
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