軌道の誤認とは? わかりやすく解説

軌道の誤認

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 05:44 UTC 版)

(459883) 2007 EB26」の記事における「軌道の誤認」の解説

2007 EB26発見当初、わずか0.41年で太陽周り公転する当時知られていた中では最も公転周期が短い小惑星で、太陽比較的近い軌道公転する小惑星族であるアティラ群属す小惑星1つであるとされていた。したがって軌道長半径当時知られていた小惑星の中で最も小さく太陽からわずか約0.55 au(約8220 km)しか離れておらず、これは水星軌道長半径の約1.42倍に相当する。また軌道離心率0.783という極端に歪んだ楕円軌道公転しており、近日点では太陽から約0.119 au(約1780 km)にまで接近し遠日点では約0.981 au(約1億4700 km)まで遠ざかることになるので、水星横断小惑星および金星横断小惑星にも分類される軌道となっていた。ただし、2007 EB26その後2007年3月10日発見日)と3月11日3月12日3月15日に計17観測されただけだったので、求められる軌道要素誤差大きく小惑星センター定める「Uncertainty parameter」と呼ばれる軌道不確実性大きさを示す値は最高レベルの「9」とされていた。 しかし、2007 EB262007年3月10日3月12日観測資料は、2010年6月28日広域赤外線探査衛星WISE)が「2010 MV87」、2014年5月7日マウイ島ハレアカラ山にあるパンスターズ望遠鏡発見した小惑星「(459883) 2014 JX55」と同一であることが2018年3月2日公表され小惑星回報「M.P.C. 108716」にて発表され2007 EB26小惑星帯内を公転する普遍的な小惑星であることが判明した一方で3月11日観測記録には、仮符号 2007 EC226 が与えられたのち、天球上での位置当時非常に近かった (76325) 2000 EZ145 によるものであると同定された。なお、3月15日観測記録には 2007 ED226 という仮符号与えられたが、この観測記録2021年9月時点存在する他の記録とは同定されていない。このことから、2007 EB26当初誤って (459883) 2014 JX55 の3月10日3月12日観測記録と (76325) 2000 EZ145 の3月11日観測記録1つ小惑星認識し、それから予測した天球上の位置偶然に小惑星 2007 ED226 も観測されたため、小さ軌道長半径を持つ特徴的な小惑星であると誤認された可能性がある。 2021年9月現在確認されている中で最も軌道長半径小さ小惑星2021年初め観測され小惑星 2021 PH27(0.4617 auになっている

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