試作車と量産車との差異
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 02:31 UTC 版)
「新幹線400系電車」の記事における「試作車と量産車との差異」の解説
車体形状試作車は量産車と車体断面のRが若干異なっていたほか、16・17号車の窓寸法・間隔が12 - 15号車と同一だったためシートピッチの関係上座席と窓の位置が必ずしも合っていなかった。また、試作車は側面客扉にプラグドアを使用していた。なお1995年に製造され組み込まれた429-1(15号車)は量産車と同じ車体断面・客扉となっていた。また、試作車は側面窓下の緑帯も配されていなかった。 運転台側面部の楕円窓試作車は設置していたが、量産化改造の際に埋められた。量産車は当初から設置していない。 分割併合装置試作車は両先頭車に搭載しているが、量産車は411形(11号車)にのみ搭載している。 床下カバー試作車は取り付けられている。量産車と試作車編成に組み込まれていた429-1(15号車)には取り付けられていない。 行先表示器試作車は行先のほかに自由席 / 指定席を独立して表示させる表示器を設けているが、後者の表示部分は実際には使用されていない。なお、行先部分についてはLED式が採用された。量産車では行先表示部分のみを設置し字幕式となっている。試作車においても2003年(平成15年)に量産車と同様の字幕式に変更された。 車内試作車のグリーン車には座席に液晶モニターが備えられていたが、量産車では装備されず試作車も量産化改造の際に撤去された。 試作車の普通車ではリクライニングシート以外に転換式(405-1)や固定式(406-1)の座席も試作されたが、量産化改造で全てリクライニングシートに統一された。 このほか仕切り壁や扉の形状も量産車と若干異なっていたが、これらは量産化改造後もそのまま残された。
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