複素数平面とは? わかりやすく解説

複素平面

(複素数平面 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 10:30 UTC 版)

数学において、複素平面(ふくそへいめん、: Komplexe Zahlenebene, : complex plane[1]あるいは数平面[2](すうへいめん、: Zahlenebene)、z-平面とは、複素数 z = x + iy を直交座標 (x, y) に対応させた直交座標平面のことである。複素数の実部を表す軸を実軸 (real axis) (実数直線)、虚部を表す軸を虚軸 (imaginary axis) という。


注釈

  1. ^ この文脈で C は複素直線である。
  2. ^ 左から掛けるとしたのは写像の記法との整合のためである。複素数の積は可換であるから、記法として右から掛けても支障はない。

出典

  1. ^ 竹内『函数概論』p.6, 高木貞治『代数学講義』など
  2. ^ 竹内端三『函数概論』、6頁https://books.google.com/books?id=-ylngTBxvl4C&pg=PA6&dq=%22%E6%95%B0%E5%B9%B3%E9%9D%A2%22。""数平面 : complex or Gaussian plane : Zahlenebene(p.123 巻末用語対訳)""。 
  3. ^ a b c ブリタニカ国際大百科事典小項目事典『ガウス平面』 - コトバンク
  4. ^ Weisstein, Eric W. "Argand Diagram". mathworld.wolfram.com (英語).
  5. ^ 例えば岩波数学辞典
  6. ^ 示野信一 (2012年11月5日). “複素数平面 vs 複素平面”. blog: 数学雑談. 2019年8月12日閲覧。
  7. ^ 学習指導要領の変遷”. pbs.twimg.com. pbs.twimg.com. 2024年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月7日閲覧。
  8. ^ 『Newton別冊 虚数がよくわかる[改訂第二版]』ニュートンプレス、2020年4月10日、68頁。 
  9. ^ a b E.クライツィグ(著)、近藤次郎(監訳)、堀素夫(監訳)、丹生慶四郎(訳)『技術者のための高等数学4 複素関数論(原書第8版)』 培風館、2003/03, ISBN 978-4-563-01118-5, pp.6-9
  10. ^ a b c 松田哲 『複素関数 (理工系の基礎数学 5)』岩波書店 (1996/6) ISBN 978-4000079754, pp.4-6


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複素数平面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 13:52 UTC 版)

複素数」の記事における「複素数平面」の解説

詳細は「複素平面」を参照 複素数 z = x + iy(x, y は実数)は実数の対 (x, y) に 1 : 1 に対応するから、複素数全体からなる集合 C は、z = x + iy を (x, y) と見なすことにより座標平面考えることができる。この座標平面を複素数平面という。カール・フリードリヒ・ガウス因んでガウス平面ジャン゠ロベール・アルガン(英語版)に因んでアルガン図呼ばれることもある。これと異な語法として、C は複素数体上一次元アフィン線型多様体であるので、複素直線とも呼ばれる。 複素数平面においてはx座標実部y座標虚部対応しx軸横軸)を実軸 (real axis)、y軸縦軸)を虚軸 (imaginary axis) と呼ぶ。 複素数 z, w に対して d(z, w) = |z − w| とすると、(C, d) は距離空間となる。この距離は、座標平面におけるユークリッド距離対応する。複素数平面は複素数計算視覚化でき、数直線概念そのもの拡張した

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複素数平面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 12:50 UTC 版)

円 (数学)」の記事における「複素数平面」の解説

複素数平面を用いれば平面上の円は複素数用いて記述できる。中心が c で半径が r の円の方程式は、複素数の絶対値用いて | z − c | = r {\displaystyle |z-c|=r} と書ける。これは本質的に円のベクトル方程式と同じものである(複素数平面における複素数加法および実数倍は、成分表示された平面ベクトル加法および実数倍と同一であり、複素数の絶対値はユークリッドノルムと同一視できる)。形式考えれば、|z − c| = r という条件は、z − c = rexp(iθ) (θ は任意) と同値であることがわかる(これは上記媒介変数表示対応する)。 複素数の積に関して |z|2 = z⋅z が成り立つことに注意すればこの方程式実数 p, q および複素数 g を用いて p z z ¯ + g z + g z ¯ = q {\displaystyle pz{\overline {z}}+gz+{\overline {gz}}=q} の形に書ける( p := 1 , g := − c ¯ , q := r 2 − | c | 2 {\displaystyle p:=1,\,g:=-{\overline {c}},\,q:=r^{2}-|c|^{2}} )。この形の方程式は、円だけでなく一般に一般化された円(英語版)を表すものである一般化された円とは、通常の円となるか、さもなくば直線である)。 方程式形式用いれば複素数記述できる。

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