製作までの過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 17:21 UTC 版)
描こうとする題材を調べに調べて調べぬく事から、『調査魔』の異名で知られる今村昌平が、ある売春斡旋業を営む一人の女から生い立ち、男関係、セックスのあり方、仕事のやり方までとことん調べ上げ、脚色を加えて書いたシナリオを元に製作された劇映画。 しかし、劇映画としては異様に現実感に満ち溢れる出来となった。理性そっちのけで、昆虫のようによく発達した本能本位で生きていると思われる人間を、生物の生態観察のように善悪の批判ぬきでひたすら客観的に観察したと言う事が題名の由来となっている。 なお、この映画の撮影では今村監督は『セットには自然な風が吹かない』との理由で、全てのシーンにおいてオール・ロケーション撮影で行われた。
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