菩提達磨とは? わかりやすく解説

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ぼだい‐だるま【菩提達磨】

読み方:ぼだいだるま

《(梵)Bodhidharma音写》[?〜528中国禅宗始祖インドバラモン出身6世紀初め中国入り各地で禅を教えた少林寺面壁九年座禅をしたといわれる梁武帝との禅問答や、弟子慧可(えか)が断臂(だんぴ)により誠を示した伝説などで有名。円覚大師達磨大師達摩


達磨

(菩提達磨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 03:58 UTC 版)

菩提達磨(ぼだいだるま、中国語: 达摩サンスクリット語: बोधिधर्म, bodhidharmaボーディダルマ)は、中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧。達磨達磨祖師達磨大師ともいう。「ダルマ」というのは、サンスクリット語で「」を表す言葉。『洛陽伽藍記[1]』や『続高僧伝 [2]』など唐代以前のものは達摩とも表記する。画像では、眼光鋭く髭を生やし耳輪を付けた姿で描かれているものが多い。


注釈

  1. ^ 「南天竺」は「南インド」とされるが、現在のインドと完全に一致するわけではない。
  2. ^ こうし、カンチプラム。
  3. ^ この伝説もまた、慧可と曇林が盗賊に臂を斬られたという唐高僧伝のエピソードからの潤色であろうと水野弘元などは指摘する[9]
  4. ^ 成尋『参天台五台山記』によると太和19年(495年)10月5日入滅であるが、それより後年にも活動していた記述があり、信憑性にはやや問題がある。
  5. ^ 柳田聖山『禅の語録1 達磨の語録 二入四行論』(筑摩書房、1969年)に収録。

出典

  1. ^ 547年楊衒之撰。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:洛陽伽藍記/卷一
  2. ^ 645年道宣撰。大正新脩大蔵経 T2060_.50.0551b27 。
  3. ^ 『菩提達磨大師略辨大乘入道四行觀 弟子曇琳序』に「法師者、西域南天竺國人、是婆羅門國王第三之子也。神慧疏朗、聞皆曉悟。志存摩訶衍道、故捨素隨緇、紹隆聖種。冥心虚寂、通鑒世事、内外倶明、德超世表。」とある。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:達摩四行觀(略称)
  4. ^ 『続高僧伝』巻第十六「菩提達摩。南天竺婆羅門種。神慧疎朗。聞皆曉悟。志存大乘冥心虚寂。通微徹數定學高之。悲此邊隅以法相導。初達宋境南越。末又北度至魏。隨其所止誨以禪教。」(大正新脩大蔵経 T2060_.50.0551b27 - c26)
  5. ^ 第三巻 菩提達磨の条。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:傳燈錄/03
  6. ^ 『続高僧伝』では「婆羅門種」となっていたのが「姓刹帝利」クシャトリヤの一族に変わる。
  7. ^ 『景徳伝燈録』第三巻に「 … 寓止於嵩山少林寺。面壁而坐,終曰默然,人莫之測。謂之壁觀婆羅門。 … 略 … 迄九年已,欲西返天竺。… 」とある。
  8. ^ 坐禅の定義[疑問点]
  9. ^ 水野弘元「菩提達摩の二入四行説と金剛三昧経」『駒澤大學研究紀要』第13号、1955年3月、49-50頁、ISSN 0452361X 
  10. ^ 瑩山紹瑾『伝光録』第二十九章を参照。
  11. ^ 大川普済『五灯会元』より(上記の伝光録の記述とは矛盾する)。
  12. ^ 道元正法眼蔵』第二十五「渓声山色」。
  13. ^ 瑩山紹瑾『伝光録』第二十八章「菩提達磨章」。
  14. ^ 影山純夫『禅画を読む』淡交社、2011年3月、18頁。ISBN 978-4-473-03726-8 
  15. ^ 第三巻 菩提達磨伝の末尾に「後三歳、魏宋雲奉使西域回、遇師於葱嶺、見手攜隻履、翩翩獨逝。雲問師何往。師曰「西天去。」又謂雲曰「汝主已厭世。」雲聞之茫然。別師東邁。既復命、即明帝已登遐矣。而孝荘即位、雲具奏其事。帝令啓壙。惟空棺一隻革履存焉」
  16. ^ 伊吹敦「『二入四行論』の成立について」(PDF)『印度學佛教學研究』第55巻第1号、日本印度学仏教学会、2006年、127-134頁、doi:10.4259/ibk.55.127ISSN 00194344 
  17. ^ 伊吹敦「『二入四行論』の作者について--「曇林序」を中心に」『東洋学論叢』第32号、東洋大学文学部、2007年3月、204-185頁。 
  18. ^ 文芸家協会 (1924). 日本戯曲集. 東京: 新潮社. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001629374-00 


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