航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー)
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「東京消防庁航空隊」の記事における「航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー)」の解説
空の消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)である航空消防救助機動部隊(通称:エアハイパーレスキュー、英表記:Air Fire Rescue Task Forces)は東日本大震災等の教訓から陸上からでは消火や救助が困難な災害や首都直下地震に対応するため航空隊に設置された。2016年1月6日に東京消防庁出初式にて発隊式が行われて正式に運用を開始した。隊記号はAHR。 隊員は特別救助隊資格者や救急救命士資格者の中から高度な救出救助技術を持つ者を選抜している。見分けが付くように救助隊員のヘルメットの頭頂部には赤色のつばめマーク(稲妻マーク)、救急救命士のヘルメットの頭頂部には赤文字でAと書いてある。 江東航空センターと多摩航空センターの都内東西2カ所にヘリコプター各4機と人員総勢45名で隊員約10名からなる専門部隊を3班編成している。江東航空センターに機動救助隊と機動救急隊、多摩航空センターに多摩分隊が置かれている。 部隊には高層建物火災に対応するためにヘリから水平放水が可能なブーム式消火装置、土砂災害や大雪で孤立した地区での救出活動を行う事を想定してヘリに吊り下げて一度に15人を救助可能な大量救出用ゴンドラやヘリに吊り下げ可能なスズキ・ジムニーベースの孤立地域等対策車(査察広報車)及び車両を吊り下げる装置など新装備を導入した。今後も大型機の追加配備をして体制を強化する。 江東航空センターには新たに救助車、高規格救急車、消防ポンプ車も配備しており、同部隊は陸上の一般災害にも対応する。 大規模災害時には緊急消防援助隊の東京都隊や国際消防救助隊(国際緊急援助隊)として国内外にも応援出場する。 なお、航空消防救助機動部隊の発隊前は少数の航空救助員と救急員が配置されているのみで必要に応じて特別救助隊や消防救助機動部隊、山岳救助隊が同乗して対応していたが同部隊の発隊により常時複数の航空救助要員が確保された。
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