脱会信者の証言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:59 UTC 版)
「統一教会信徒の拉致監禁問題」の記事における「脱会信者の証言」の解説
拉致監禁をなくす会副代表の後藤徹は韓国のテレビ局SBS放送の番組で、子どもの監禁を依頼した両親が牧師に100万円ほど支払ったと発言した。また後藤は、12年5ヶ月監禁されたと主張して監禁中の食事制限が原因でやせ細った写真(統一教会系病院提供:体重等は実際より低く申告)を公開し、2008年4月、監禁した人物を刑事告訴したが不起訴となった。この訴訟においてルポライターの米本和広は、協会に問題があるからといって監禁していいという理由にはならないとする陳述書を提出している。 新潟県のマンションに閉じ込められていた医師は、脱会を請け負う人物から指示を受けた親によってコントロールされていたと主張。1993年にジャーナリストの有田芳生と面会した時に「一年間も閉じこめられていて、よく耐えられましたね」と強制棄教を承知していたと思われる言葉をかけられたと証言しているが、有田は発言を否定し監禁されているようには見えなかったと返答している。 元アメリカ統一教会副会長のスティーブン・ハッサンは、活動中に交通事故を起こし妹の家に身を寄せていた時に父親の勧めで両親の家に向かうが、途中でアパートに連れて行かれ元信者達から脱会を説かれる。ハッサンは彼らのことを金に飢え虐待を好む人間だと思っていたが、実際はそのような人物ではなく敬意を持って扱われたと著書に記している。 元・新体操選手の山崎浩子は、教会の合同結婚式で夫となった男性の家族と自身の姉夫婦の顔合わせをした後、母親の一周忌の段取りのため訪れていた叔父から別の場所での話し合いを提案され、教会から聞かされていた拉致・監禁だと感じつつも了解しあるマンションに連れて来られた。信者でもあった山崎の親友によると、教会は山崎の失踪後、百人ほどで奪還を図ったが失敗に終わったという。母親の一周忌の日、涙ながらに説得する姉の真剣さに打たれた山崎は翌日から元信者でもある牧師の説得を受け始めた。その中で教会とキリスト教の考えは正反対であり教会の統一原理は不可能だと気付き、さらに教会創始者・文鮮明の経歴や美談がデタラメだったことも分かり、マインドコントロールの恐ろしさを知ったという。また教会のいう「強制改宗グループ」は存在せず、いるのは一円の得にもならない説得を続ける牧師たちだと述べている。その後山崎は記者会見ですべてが間違いだったと認めるとともに脱会を表明し、男性との結婚も解消した。
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