脚本や演出へのこだわり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:39 UTC 版)
研究熱心な“演技の虫”であり、台本のセリフを自分なりに書き換えたりしていた。そのため脚本家や演出家と口論することがしばしばあり、それが原因で関係者に敬遠されて仕事のオファーがなくなったこともある。 NHK大河ドラマ『春日局』に主演したとき、春日局が臨終間際の徳川秀忠の正室、お江与と語り合うシーンで、橋田壽賀子作の脚本にはなかった「女(おなご)は強うございますから」というセリフを書き加えさせた。(大河ドラマ春日局・第37回「先立つ妻に」) 売れていき地位が上がるにつれ、映画やドラマのスタッフに対して脚本と演出の注文を付けるようになり、それが年を重ねるごとにエスカレートしてしまったという。それが原因となり、一時はどこからも出演オファーがなかった。 死後、遺品の中には多くの台本があり、台本には場面ごとに細かく立ち位置がメモされ、セリフも自分なりに変更されていた。弟・政光は、「姉の夢は、監督・脚本から主演までをこなすことだったと思います」と述べている。 更に弟によれば、1998年に大河ドラマ『徳川慶喜』でナレーションに挑戦した後、宮﨑駿監督から声優のオファーを貰うも、「ごめんなさい。私は女優であって、声優ではありません。せっかくのお話ですが、お断りします」と返事をしたと言う。「自分はあくまで女優として生きたい。」と言う信念があったからだと言う。
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