聖コルネイユ崇敬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/27 07:33 UTC 版)
「ラ・シャペル=デ=マレ」の記事における「聖コルネイユ崇敬」の解説
聖コルネイユは、251年から253年までローマ教皇であった人物である。彼は聖人であり、かつて水牛に命を救われたことがあったため、ウシの守り主となり、全ての家畜を病から癒すと信じられていた。フランスの地方の数箇所では、病に関してコルネイユの名が呼ばれる。1883年、ラ・シャペル=デ=マレとミシヤックにまたがる地域に、恐ろしい伝染病が蔓延し家畜が感染した。すぐに敬虔なキリスト教徒である住民たちは、霊験あらたかな聖コルネイユのとりなしを思い出し、悲惨な状況はすぐにおさまった。こうした大いなる信仰を持つ人々が懇願し、ウシの世話をしたのである。 毎年9月、聖コルネイユと聖コルネリ(ブルターニュのキリスト教聖人)への厳粛な礼拝行進が行われた。祝福された木彫りの像は、25頭から27頭のウシが引く輿にバラで飾られて乗せられ、町中を練り歩いた。ウシたちはそれぞれボルドー色のカバーや花で飾られていた。それはブリエール地方で最も色彩豊かな祭りだった。この礼拝行進には周囲の20の教区から巡礼が集まった。家族経営の農場や、家畜として飼われるウシが徐々に減少していったため、1966年をもって礼拝行進は行われなくなった。 輿を引くウシ 民族衣装 聖コルネイユのパルドン祭り 2頭のウシ 聖コルネイユ像 2頭のウシ
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