絹本著色釈迦如来及四菩薩像とは? わかりやすく解説

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絹本著色釈迦如来及四菩薩像

主名称: 絹本著色釈迦如来及四菩薩像
指定番号 1947
枝番 00
指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 平安鎌倉
年代
検索年代
解説文:  本図は一体の如来中心に四体菩薩巡らせた五尊構成であるが、本図図像等しくする類例知られていない
 本図中央の如来印相等しくする例が、仁和寺弥勒菩薩画像集中にあり、四天王寺塔中心柱描かれ弥勒釈迦薬師如来等しいことが知られる左下菩薩醍醐寺及び教王護国寺仁王経五方諸尊図像中の曼殊室利【まんじゆしり】(文殊菩薩近似した乱髪菩薩表現である。また、右下菩薩合掌する姿で普賢菩薩考えることができる。右上菩薩十一面観音左上菩薩は塔を持物とすることから弥勒菩薩とみて誤りなかろう。以上の推測により、四菩薩観音十一面観音)・普賢弥勒文殊四大菩薩表しているといちおう解釈されるが、『覚禅鈔【かくぜんしよう】』巻第八には釈迦如来中尊としてこれら四大菩薩配置する釈迦曼荼羅図載せており、印相持物など一致はしないものの、このような思想をひとつの制作背景として考えることができよう
 各尊の表現部分的に桜池院薬師十二神将像・文化庁保管十一面観音像など、古い図像を範として描かれたと考えられている作品酷似し、衣褶線を緑青とするなど古風な技法用いていることが注目されるこのように本図は古い図像忠実に倣って制作されとみられるが、平安時代から鎌倉初期に、復古的な機運背景描かれたものと思われる画面少なからず損傷があるとはいえ美術的にも、また仏教絵画史的にも、それを補ってあまりあるだけの価値有している。



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