糸染め YARN DYEING
糸染め
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:46 UTC 版)
元々は木藍によって染色した紬糸を使用したものが多かったため、今でも染業者は「紺屋」と呼ばれることが多いが、化学染料の使用が主である。太平洋戦争期、食料確保のために藍畑から転換を迫られたことや、戦後に藍では染められないような細かい絣が主流になったことが、化学染料への移行の原因である。女性向けに明るい色の反物が好まれるという理由も大きい。また、藍染めの糸は糸が毛羽立ち扱いづらくなり織りにも影響が出るため、反物としての価格も3割ほど高くなる。2007年時点、結城で藍瓶を持つ染屋は1軒のみとなった。草木染めを行う業者もわずかではあるが存在する。 絣模様を綺麗に出すには、くくりとくくりの間にしっかりと染料が入らなければならない。染料に浸すだけでは難しいため、枷を地面に叩き付けて染める「叩き染め」が、結城紬独特の技法として定着している。
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