米英仏の世論への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:53 UTC 版)
「上海南駅の赤ん坊」の記事における「米英仏の世論への影響」の解説
「若杉要#『米国共産党調書』発行」、「ベノナ#解読で判明したこと」、および「コミンテルン#第7回コミンテルン世界大会と人民戦線」も参照 この“印象的な”、写真はアメリカに日本に対する反感を与えるのに大きな影響を及ぼした。アメリカ人の多くは、中国人に同情した。そして、この写真は多く複写され、中国の難民援助への寄付を集めることに利用された。この写真に触発され、アメリカ、イギリス、フランスが日本の中国市民への爆撃を非難した。 アメリカの上院議員ジョージ・ノリスは、それまでの持論だった孤立主義、戦争不干渉方針を捨てることを決意し、「野蛮、恥知らず、残酷、このような言葉では言い尽くせないほど」と日本軍を非難した。日本海軍軍人の塩沢幸一は、パーティーの席上で「あなた方アメリカ人の記者は私を『赤ん坊殺し』だと呼んでいるようですね」とニューヨークタイムズの記者に語っている。 『ライフ』1938年1月3日号でこの写真が「読者の選んだ1937年ニュースベスト10」に入るなど、大きな反響を呼んだ。
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