移出入
日本の各都道府県や地域(ブロック)で生産された生乳が、その都道府県や地域(ブロック)を越えて運ばれることで、移出量、移入量ともよばれます。 生乳は他の作物と比べても特に腐敗しやすいので、昔は長い時間をかけた長距離輸送には不向なため、牛乳(生乳)の生産地と消費地とは互いに近接した地域でした。 しかし昭和40年代からの冷蔵施設や輸送手段を中心とした技術革新によって生乳の広域流通を実現し、今では、遠く離れた北海道や東北地方の生乳を使った牛乳を東京で飲むことができます。 現在、最大の消費地である関東地方には、多くの生乳が北海道や東北地方などから運ばれてきます。こうした生乳の広域流通が実現したことによって、東京や大阪など大消費地での需要期における生乳の不足を補っています。しかしそれは激しい産地間競争を引き起こす原因のひとつにもなっていて、今後は、秩序ある広域流通を行なうことが課題となっています |
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