移動動物園とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 移動動物園の意味・解説 

いどう‐どうぶつえん〔‐ドウブツヱン〕【移動動物園】

読み方:いどうどうぶつえん

客の求めところに動物移送し広場などに(おり)や柵(さく)を設置して展示する形態動物園


移動動物園

作者佐藤泰志

収載図書移動動物園
出版社新潮社
刊行年月1991.2

収載図書佐藤泰志作品集
出版社クレイン
刊行年月2007.10


移動動物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 06:59 UTC 版)

上野動物園の移動動物園。ゾウの「インディラ」。昭和25年(1950年)頃

移動動物園(いどうどうぶつえん)は動物園の運営形態のひとつ。

解説

利用者が足を運ぶ従来の動物園とは異なり、移動動物園は顧客の依頼を受け、所有する動物を依頼を受けた施設に直接移送して展示する。主に幼稚園保育所小学校のような教育機関・公共施設や地方自治体百貨店ショッピングモールといった商業施設などが主な顧客対象となる[1]

移動動物園で展示される動物はニワトリウサギのような小動物やヤギヒツジウマのような家畜など身近な動物が多い。中には、ラクダキリンなどといった大型動物や希少動物を所有する移動動物園もある。

依頼を受けた移動動物園は、バスやトラックなどで動物を輸送し、施設の広場や校庭に柵を設けて、その中に動物を放し飼いにする。ふれあえない動物は檻に入れて展示する。

多くの移動動物園は利用者が動物たちに直接触れたり、餌を与えたりすることができるコーナーを設けており、メイン企画としている。ウマやロバポニーなどの乗馬コーナーを設けている移動動物園もある。

移動動物園は、“従来の動物園”が別業務として行う場合もあれば[注釈 1]、専用の業者が行う場合もある。

動物たちが過酷な環境下に置かれていることが動物愛護団体などから告発されたり、小動物に触れることにより、サルモネラ症に感染する恐れもあることから、2020年代に入るとイオンセブン&アイ・ホールディングスといった流通大手グループが系列店舗における移動動物園イベントの実施を取り止めるなど、移動動物園の開催自体が縮小しつつある[1]

カバヤ食品の移動動物園

カバヤ食品の移動動物園
人気があったカバ子

岡山の菓子メーカーであるカバヤ食品1953年(昭和28年)に、推定年齢1歳のカバ「カバ子」をドイツから輸入、移動動物園として8年間に渡って全国を巡った。専用に改造したトラックで、架台はパイプで内部が見えるようになっており、駐車中であればそのままカバを観察できる構造になっていた。内部には飼育に必要なプールやシャワーも備えており、運転席からシャワーの操作ができるようになっていた。

なお、カバ子は大きくなりすぎてトラックに乗せられなくなったため、1955年に福岡県北九州市の到津遊園に寄贈された。その後「デカ」と名前を変え、石川県金沢市金沢動物園にて仔を産み、後にいしかわ動物園で余生を送る。2010年8月5日永眠。推定年齢58歳は人間でいえば100歳を超える大往生に当たる。フランスのカバ協会によると、世界で2番目に長寿のカバである。

主な移動動物園の一覧

  • 動物園が移動動物園も行う業態は除く。

日本

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 古くは1950年代、上野動物園が札幌で移動動物園を行っている[2]

出典


移動動物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:55 UTC 版)

カバヤ食品」の記事における「移動動物園」の解説

一方で1953年昭和28年)から2年間、本物カバの「カバ子」(デカ (カバ))を乗せた移動動物園を販促キャンペーン一環として行い日本各地回ったこともあった。 その後デカ」は2010年8月5日石川県能美市いしかわ動物園死亡推定年齢58歳だった。人間換算する100歳上で動物園飼育されているカバとしては日本最長寿、世界で第2位長寿であった。 「デカ (カバ)」も参照

※この「移動動物園」の解説は、「カバヤ食品」の解説の一部です。
「移動動物園」を含む「カバヤ食品」の記事については、「カバヤ食品」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「移動動物園」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「移動動物園」の関連用語

移動動物園のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



移動動物園のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの移動動物園 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのカバヤ食品 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS