発生源対策
産業廃棄物などの処理ではなく、排出しない、あるいは減らす対策を講ずること。例えば商品や部品などを無包装化またはリサイクルで利用することもその一例。自動車工場での発生源対策の代表例には、産業廃棄物、排水廃液、工場排気の対策がある。排水でいえば、河川に対しては工場が発生源であり、その対策として排水処理場を設けている。さらに、排水処理場からみると工場の各職場が発生源となり、とくに大量の汚染廃液が出る塗装、機械工場には、廃液1次処理施設を設けている。また、さらなる発生源対策として排水処理の難しい材料は使わない、機械から油や切削剤などを漏らさないことで、排水処理を容易、確実にすることも行われている。自動車産業の発生源対策として、リサイクル可能な材料の開発と使用拡大が今後の大きな課題である。不具合対策などでも、上流工程にさかのぼって根源を直すという意味で、この発生源対策という言葉を使うこともある。
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