畜産動物福祉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:59 UTC 版)
「アニマルライツセンター」の記事における「畜産動物福祉」の解説
近年では、動物利用を肯定した動物福祉の向上を求める運動に主眼を置いており、屠殺方法の改善を促したり、卵の平飼いの普及させたり、乳牛のつなぎ飼いを問題提起したり、妊娠ストールという豚の飼育方法の改善を求めたりなどを展開している。 2017年4月に決定した東京オリンピック・パラリンピック競技大会での「持続可能性に配慮した調達コード」中の、畜産物の調達基準の動物福祉の基準が低すぎるとして、2018年8月からオリンピアンら10名とともにキャンペーンを開始した。 複数のオリンピック選手がこれに賛同しロンドン五輪やリオ五輪で達成してきた採卵鶏のケージフリーなどの動物福祉を維持し、最低限採卵鶏のケージフリー、繁殖用母豚の妊娠ストールフリー飼育を基準に入れることを求めた。代表理事岡田千尋は、「鶏は一日の大半を餌を探して地面をつつきながら歩き回ります。晴れの日に羽を広げて日光浴をしたり、砂浴びをしたりすることで寄生虫を落とすのです。ケージ飼育だとそれができないため、毎月殺虫剤を体中に浴びせられます。豚も、一日中仲間と一緒に歩き回る活発な動物です。にもかかわらず、母豚は妊娠するたび、妊娠期間の115日間拘束されます。骨と筋力が低下して病気にかかりやすく、柵をかみ続けるなどの異常行動も出ます」と説明し、東京五輪だけがアニマルウェルフェアのレベルが下がることを懸念する旨を述べた。
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