王立園芸協会
世界で最古の、最も権威のある園芸団体。http://www.rhs.org.uk/
◇王立園芸協会の主な歴史
①1804年3月7日、ロンドンで「園芸協会(The Horticultural Society)」として誕生した。ジョン・ウェッジウッド(陶器で有名なウェッジウッド家の長男)が音頭をとって、次の7人が創設した。
人 名 | 備 考 |
ジョーゼフ・バンクス卿 | 1743~1820年、キューガーデン指導者 |
トーマス・アンドリュー・ナイト | 1757~1838年、畜産・園芸の研究家 |
ジェイムズ・ディクソン | 農園主 |
ウィリアム・フォーサイス | 国王ジョージ三世のガーデナー |
ウィリアム・タウンゼンド・エイトン | (不詳) |
R.A.ソールベリー | (不詳) |
チャールズ・グレビル | (不詳) |
③1818年、ケンジントンに、植物を保管するための庭園を得た。
④1820年から1846年まで、プラントハンターを世界中に派遣し、精力的に植物を集めた。
⑤1833年から、ロンドンでコンテスト形式の大規模なフラワーショーを開催した。
⑥1861年、ウイリアム国王から王立(Royal)の特許状を受けて、「王立園芸協会(RHS)」と改称した。
⑦1889年に協会内に蘭委員会(オーキッド・レジストラー)を設置した。
⑧1893年に会誌「オーキッド・レビュー(Orchid Review)」を創刊した。
⑨1899年、RHS入賞花のリストを作り始めた。
⑩1907年、ウェズレーに園芸植物の展示園と研究施設を作った。
⑪1954年から、ラン科植物のすべての交配種(交配親・登録年・登録者など)の登録業務をサンダー商会から譲られて、管理するようになった。窓口は協会内にある蘭委員会。ここに登録された品種を集めて編集されたリストを「サンダース・リスト」という。
◇王立園芸協会(RHS)の組織
①本部組織=会員の管理、展示会の開催、会報誌の編集など
②常任委員会の運営=果物委員会、野菜委員会、花卉委員会、蘭委員会、水仙委員会、チューリップ委員会など
③ウィズレー・ガーデンの運営
◇王立園芸協会(RHS)の特徴
①世界で最も古くから洋蘭審査を行なってきた。⇒入賞花
②RHSの入賞花は、点数で表されるのではなく、審査員の合議による。
・FCC(1859年創設)は審査員の75%以上の賛成で成立する。
・AM(1888年創設)は審査員の67%以上の賛成で成立する。
③RHSの入賞花は、水彩画で記録され、永遠に保存される。
・代表的な植物画家=ネリー・ロバーツ、ジーン・ホルゲート、アイリス・ハンフリーズ、ジリアン・ヤング、ジル・クーム、デビッド・レイ、チェリー・アン・ラブリ。
王立園芸協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/27 10:04 UTC 版)
王立園芸協会 (おうりつえんげいきょうかい、Royal Horticultural Society、略称RHS)は、1804年にイギリス、ロンドンにおいて設立されたロンドン園芸協会(Horticultural Society of London)を前身とする学会。イギリスのみならずヨーロッパにおいてガーデニング・園芸の奨励を目的とする慈善団体である。一連のフラワー・ショーの開催、多くのモデル・ガーデンの一般公開を通じて活動を行っている。
- ^ a b “Annual Review 2013/2014”. RHS. 2014年8月24日閲覧。
- ^ The Garden, August 2009, page 512 (Royal Horticultural Society)
- 1 王立園芸協会とは
- 2 王立園芸協会の概要
- 3 ブリテン・イン・ブルーム
- 4 参照
- 王立園芸協会のページへのリンク