王昭君とは? わかりやすく解説

おう‐しょうくん〔ワウセウクン〕【王昭君】

読み方:おうしょうくん

中国前漢元帝宮女。名は嬙(しょう)。昭君は字(あざな)。のちに明妃(めいひ)・明君ともよばれる匈奴(きょうど)との和親政策のため呼韓邪単于(こかんやぜんう)に嫁がせられた。その哀話は、戯曲漢宮秋」などの文学作品や、人物画「明妃出塞図」の題材となった生没年未詳


王昭君

作者永井荷風

収載図書荷風全集 第7巻
出版社岩波書店
刊行年月1992.10


王昭君

作者陳舜臣

収載図書中国美人
出版社新潮社
刊行年月2004.8

収載図書中国美人
出版社中央公論新社
刊行年月2007.7
シリーズ名中公文庫


王昭君

読み方:オウショウグン(oushougun)

分野 浄瑠璃

年代 江戸前期

作者 日暮太夫


王昭君

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/19 15:36 UTC 版)

王 昭君(おう しょうくん、紀元前51年 - 紀元前15年)は、中国生れの官女で後に匈奴の君主呼韓邪単于復株累若鞮単于の妻。(閼氏単于妻)。(『漢書』匈奴伝下)または(『西京雑記』)。字を昭君。後世に司馬昭に贈られた避諱により王明君・明妃ともいう。日本では通常、王昭君と呼ばれるが、地元(フフホトの方)では単に昭君と呼ばれている。荊州南郡秭帰(現在の湖北省興山県)出身で、楊貴妃西施貂蝉と並ぶ古代中国四大美人の一人に数えられる。史実上の実在ははっきりしないが、平和と中国の為に我が身を捧げた自己犠牲的女性だとの解釈が多い。


  1. ^ 呼韓邪は、兄の郅支と対立し、既に漢の客臣となっていた。しかも、漢が、郅支の戦い英語版で郅支を討ったことから、その力関係は漢が優位であった。そのため、公主ではなく、宮女が与えられたと考えらえる。(沢田勲『匈奴』・74頁~75頁)
  2. ^ 漢書・元帝紀(竟寧元年春正月)、匈奴伝下
  3. ^ a b 漢書・匈奴伝下
  4. ^ 漢族は父の妻妾を息子が娶ることを実母との近親相姦に匹敵する不道徳と見なす道徳文化がある。
  5. ^ 西田禎元「『源氏物語』における中国の美人たち」『創大アジア研究』第12号、創価大学アジア研究所、1991年3月、75-86頁、CRID 1050282812706228096hdl:10911/2236ISSN 03887030NAID 110007148106 
  6. ^ 松浦友久(編著)『漢詩の事典』、大修館書店、1999年、pp.498-499(植木久行担当部分)。
  7. ^ 金岡照光『敦煌の絵物語』東方書店〈東方選書〉、1981年。doi:10.11501/12573395ISBN 4497000850https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12573395 
  8. ^ ただしこの一文は、後世になって新たに生まれた伝説を、清代になって書き加えたものである。
  9. ^ 赤井益久「唐詩に見える「青冢」をめぐって」『國學院雜誌』第86巻第11号、國學院大學、1985年11月、210-223頁、CRID 1520290882558291584ISSN 02882051NAID 40001282161  p.221 より。


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