物理的要因による分類とは? わかりやすく解説

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物理的要因による分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/11 09:45 UTC 版)

抗力」の記事における「物理的要因による分類」の解説

誘導抗力(lift-induced draginduced dragdrag due to lift翼端を持つ三次元翼(つまり、一般の翼)において、揚力発生伴って発生する抗力。 無限翼(二次元翼)に気流が翼に当たった場合には、翼を通過した気流は当たる前の同じ方向流れ揚力流れ気流に対して垂直に発生する。ところが翼端を持つ三次元翼は、翼上面ベルヌーイの定理により翼下面よりも圧力低くなっているため、翼端では下から上へと回り込む渦(翼端渦)が発生している。この渦の持つ下向き速度(吹き下ろし downwash)によって、気流が翼に当たった場合には、翼を通過した気流下向きに傾いて流れる。これにより、流れ気流垂直に対して発生する揚力下流方向に傾くことになり、その傾いた分が誘導抗力となる。また、翼によって下向きに傾かれた気流により、翼と下向きに傾かれた気流とのなす角度迎角発生するため、これを誘導迎角呼んでいる。. 主翼がより細長く、つまりアスペクト比大きくなる二次元翼に近づくにつれて、翼全体に対して翼端占め割合小さくなり、吹き下ろし影響小さくなる。したがって誘導抗力低減することができる。亜音速飛翔体では、十分に流線形をしている限り圧力抗力小さく一方で摩擦抗力大幅な低減難しい。そこで、誘導抗力を減らすためアスペクト比 (AR) を大きく(翼を細長く)する努力払われることが多い。この極端な例ルータン ボイジャーヘリオス、あるいはグライダー人力飛行機といった機体であり、AR = 40 近いものまで存在する主翼において誘導抗力主翼抗力1つとなるため、主翼翼端ウィングレット取り付けて主翼翼端発生する翼端渦抑えることで誘導抗力減らし抗力減少させることができる。 有害抗力(parastic drag, parasite drag揚力有無には無関係に存在する抗力干渉抗力形状抗力とに大別される干渉抗力 (interference drag) 翼と胴体結合部分などで部分的に気流剥離することにより生ず抗力フィレットなどにより低減図られる形状抗力form drag, proflie drag物体形状のみに依存する抗力原因となる力の方向によって2つ分けられる垂直力よるもの 物体後方圧力低下することに起因する。とくに流れ剥離した場合著しく増大する。 この抗力圧力抗力と呼ぶこともある。 せん断力によるもの 物体表面沿った力による抗力で、流れとの摩擦による抗力等しい。境界層の状態に大きく影響され層流であるほうが乱流であるよりも小さい。 この抗力摩擦抗力と呼ぶこともある。 造波抗力wave drag衝撃波による抗力

※この「物理的要因による分類」の解説は、「抗力」の解説の一部です。
「物理的要因による分類」を含む「抗力」の記事については、「抗力」の概要を参照ください。

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