焦点深度

デジタル大辞泉

しょうてん‐しんど〔セウテン‐〕【焦点深度】

読み方：しょうてんしんど

カメラなどで、焦点を中心に鮮明な像を結ぶと考えられる光軸上の範囲。

画像技術用語集

焦点深度

読み：しょうてんしんど
英語：depth of focus

幾何光学的に正しい像面位置から光軸方向に受光面がずれると像がボケる．このボケが実用上許容できる受光面のズレの範囲をいう．

走査電子顕微鏡基本用語集

焦点深度　depth of focus

試料上のある点に焦点を合わせたとき、奥行きのある試料だと焦点が外れる点ができるが、焦点がずれていてもボケを感じない範囲を焦点深度と言う。電子プローブの開き角が小さいほど焦点深度は深くなり、観察倍率が高くなるほど焦点深度は浅くなる。SEMは光学顕微鏡に比べると一般に数十倍焦点深度は深い。
下図は、対物レンズ絞りの径を変えたときの焦点深度の違いを示すものである。絞りの径が小さいとレンズの開き角αが小さく、一定のボケδを生じるための焦点はずれ量が大きく（焦点深度が深く）なる。対物レンズ絞りの径だけでなく、作動距離も焦点深度に大きな影響を与える。なお、焦点深度DOFは、倍率をMとすると、中低倍率ではDOF=δ/4αMで表される。

関連する用語

• 電子プローブ
• 開き角
• 作動距離

透過電子顕微鏡基本用語集

焦点深度

【英】：focal depth (depth of focus)

物体に焦点を合わせたとき、その焦点面の前後で十分鮮明な像が得られる距離。は実際の空間分解能と倍率の2乗に比例し開口角に逆比例する。電顕の場合は可視光の場合にて比べて開口角が小さいので、は深い。倍率が1万倍、開口角が1x10⁻³rad、分解能が1nmとするとは100mになる。

説明に「焦点深度」が含まれている用語

• 焦点深度
• 走査電子顕微鏡

生物学用語辞典

焦点深度

英訳・(英)同義/類義語：focal depth

カメラや光学顕微鏡で、焦点が合ってはっきり見える範囲のこと。絞りを絞った状態にし、低倍率ほどその範囲は広くなる。

「生物学用語辞典」の他の用語

実験方法装置単位など：

濃度  炎色反応  無根系統樹  焦点深度  熱化学方程式  生体染色  生物化学的酸素要求量

ウィキペディア

焦点深度

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/11/26 08:01 UTC 版)

焦点深度（しょうてんしんど）は、カメラにおけるフィルム面に許容される位置精度を表すレンズ光学に関する概念。