うき‐しずみ〔‐しづみ〕【浮き沈み】
浮き沈み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 14:44 UTC 版)
シベリウスは1907年の年初から再びヘルシンキにて暴飲暴食に耽るようになり、途方もない金額をシャンパンとロブスターに費やした。彼のこの生活習慣がアイノの健康状態に深刻な影響を与え、彼女を極端な疲労による療養施設入居に至らしめた。妻が不在の間にシベリウスは禁酒を決意し、かわりに交響曲第3番の作曲へと意識を集中させた。作品を完成させた彼は9月25日にヘルシンキでの初演に臨んだ。古典的性格が増した作風は聴衆へ驚きを与えたが、フロディンは作品が「内面的に新しく、また革命的」であったと述べている。 そのすぐ後、シベリウスはヘルシンキを訪れたグスタフ・マーラーと出会っている。2人は新しい交響曲を出すたびに過去の作品のファンであった人々を失ってしまう、という点で意見の一致を見た。1907年11月にサンクトペテルブルクで第3交響曲が演奏されると、まさにこれが現実となって否定的な論評を浴びることとなる。モスクワでの評判はまだ前向きなものであった。 1907年、シベリウスは喉の癌の疑いにより大きな手術を受けおり、1908年のはじめは病院で過ごさねばならなくなった。喫煙、飲酒はいまや生命を脅かすものとなったのである。ローマ、ワルシャワそしてベルリンでのコンサートは中止しながらもロンドンの契約は守ったが、ここでも第3交響曲は評論家の関心を獲得するには至らなかった。5月にはシベリウスの体調はますます悪化し、彼は妻とともにベルリン入りして喉の腫瘍の除去手術を受けた。術後、彼は今後一切の煙草と酒を断つと誓いを立てたのであった。こうして死を間近に体験した衝撃が交響詩『ルオンノタル』や交響曲第4番など、以降数年のうちに作曲された作品に着想を与えたといわれている。
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「浮き沈み」の例文・使い方・用例・文例
- 人生の浮き沈み
- 彼女の人生の浮き沈み
- 人生には浮き沈みがつきものだ。
- 私にも浮き沈みがありましたが、常にどうにか落ち着きを取り戻すようにしてきました。
- 人生の浮き沈みを気にしない, のん気に構える.
- 人生の浮き沈み.
- 人生には浮き沈みがあるものだ.
- 浮き沈みは世の常である.
- ずいぶん浮き沈みの多い生涯だ
- イースタン海岸を浮き沈みするすべて
- 潮の永遠の浮き沈み
- 予測できない浮き沈みを持つさま
- 人生には浮き沈みが多いこと
- (水に)浮き沈みする
- 人世の浮き沈み
- 浮き沈みする辛い身の上
- 浮沈子という,水を入れた瓶の中で浮き沈みする人形
- その後,野茂投手は多くの浮き沈みを経験した。
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