流動化コンクリート
流動化コンクリート
流動化コンクリート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 11:58 UTC 版)
「コンクリート工」の記事における「流動化コンクリート」の解説
流動化コンクリート(superplasticized concrete)は、あらかじめ練り混ぜられたコンクリート(ベースコンクリート、base concrete)に高性能減水剤などと添加して単位水量を上げることなく流動性を高めたコンクリートである。このように流動性を高めるために使われる高性能減水剤は流動化剤(superplasticizer)と呼ばれる。 流動化コンクリートを使う目的の1つは、ワーカビリティーを高めることでポンパビリティー(コンクリートポンプでの送りやすさ)を改善することである。特に土木工事においてはこれが流動化コンクリートを用いる主な目的となっている。例えば、土木学会では、スランプが12[cm]以上必要な場合には、流動化コンクリートを用いることを推奨している。さらに、多量の粉体・増粘剤を高性能減水剤・材料分離低減剤として用いる高流動コンクリートになると、打設時に流し込むだけで型枠内の隅々にまでフレッシュコンクリートが到達し締固めが不必要となる。そのため高流動コンクリートは、自己充填コンクリートとも呼ばれる。 別の目的としては、同じワーカビリティーで使用する単位水量を減らすことで強度等の改善をはかるものがあり、主に建築工事においてこのような傾向がみられる。
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